
更新日:2025.07.27★ウミネコ成長記録★
★ウミネコ成長記録★
長い間、鳥インフルエンザの関係で繁殖期の間も引っ越し生活を送っていたウミネコたち。しばらく繁殖に取り組むことができていませんでした。
しかし、今年は鳥インフルエンザ対策工事を実施したことで、海鳥舎で落ち着いて繁殖に取り組むことができました。
そして今年は展示場で、ウミネコのヒナが1羽育ちました!!
そんなウミネコのヒナの成長記録をご紹介したいと思います★
右足に緑色のリングを付けたメスと、左足に透明水色と青色のリングを付けたオスがヒナの両親です。 メスは過去の担当者から、「鉄壁母ちゃん」と呼ばれるほど守りの堅い母鳥です。
そしてオスも、担当者が巣に近づくと、ここぞとばかりに威嚇をしてくる頼もしい父鳥です。
一体この2羽に、何度攻撃されたことか...😅
そんな2羽の間で産卵があったのは4月下旬。4月24日に1卵目を、そして27日に2卵目を産卵しました。
オスメス交代で卵を温め続けること28日間。5月22日に2羽のヒナが孵化しました。
孵化日前日の21日には、卵の中からヒナが卵殻をつついて外に出ようとする「嘴打ち(はしうち)」も観察することができました。
余談ですが、ヒナは卵の尖った部分(鋭端)から出てくると思われる方が多いのではないでしょうか?実は、ヒナは卵の丸みを帯びた部分(鈍端)から出てくることが多いのです。
ぜひ覚えていただけたらと思います!
さて、嘴打ち(はしうち)が始まって翌日、フワフワのかわいらしい2羽のヒナが誕生しました。
ウミネコのヒナは、濃い灰色の羽毛に斑点模様があるのが特徴です。
孵化して数日は親に抱かれていたヒナたちですが...(母ちゃんに抱かれながらあくび中...)。
日を追うごとに大きくなり、だんだん親も抱きづらくなってきたのか、1週間ほどするとヒナの姿がよく見えるようになりました。
親から餌をもらい、順調に育っていた2羽ですが、雨が強く気温がぐんと下がった5月末、残念ながら1羽は衰弱して死亡してしまいました。
そこで対策として、巣の上に屋根を設置しました。
残った1羽がどのように成長していったのか、また次のブログでご紹介したいと思います。
飼育展示係 田中