更新日:2021.10.12ツシマヤマネコ 赤ちゃん成長記⑰
ツシマヤマネコ 赤ちゃん成長記⑰
3月から続いた成長記。ついに最終回です。
10月7日(木)、ひいが名古屋市東山動植物園へ出園しました。ツシマヤマネコは環境省が定める「保護増殖事業計画」に沿って、個体の移動が決まります。その中で、今年生まれた4頭、上から順にひい(ズーラシア)、さご(東山動植物園)、さすな(東山動植物園)、アカツキ(福岡市動物園)は、東山動植物園に集められ、同年代同士、早い段階で交流を図ることになります。
(提供:東山動植物園)
(提供:東山動植物園)
(提供:福岡市動物園)
アカツキは親に育てられたので、離乳してからの写真です。ですが、ひい、さご、さすなは飼育員が育てたので生まれてすぐ写真が撮れたんですよね。でも、アカツキのようにヤマネコ同士の交流ができていません。そのため、保育園的な感じで互いに交流を深めて、いざ繁殖、となった時に備えてもらいます。
出発当日の朝、いつも通りアマゾンセンターに行くと、「ニャー」と鳴きながらエサをおねだり。
でも、残念ながらエサをあげることはできません。車に揺られての移動なので、吐き戻したエサが気管に入ってしまわないようにするためです。輸送用のケージに入れ、衝撃から守るために段ボールでカバーします。のぞき窓を開けると目が合っちゃいました・・・
あとは、車に乗せて出発するだけ。みんなで手を振ってお見送りです。
3月18日に生まれ、10月7日に新天地に引っ越し。203日間の出来事でした。
あと2ヶ月もすれば次の繁殖シーズンが始まります。今年度はどんな物語が生まれるでしょうか。ドキドキ、ハラハラ、ワクワク、いろんな感情が入り混じります。
ひいの成長も気になりますしね。何事もなく交流を深め、新たな生命を紡いでいってほしいです。
最後に、アマゾンセンターで成長の記録の写真展と動画放映、第2弾を実施中です。ぜひ、そちらもご覧ください。
筆まめでない飼育担当