
更新日:2021.07.31オオワシからのご報告④
更新日:2021.07.31
オオワシからのご報告④
皆さん、こんにちは!
皆さんお待ちかね、「オオワシからのご報告」シリーズの続編。そして、最終回です。(前回のブログはこちら)
1月後半から2つの卵を産み、抱卵していたオオワシたち。
しかし、孵化予定日を過ぎてもヒナの姿が見えません。
大幅に予定時期をすぎたため、今期の孵化はないと判断しました。
ということで、卵を回収します。
以前、ブログでもお話しましたが、繁殖期に入ったオオワシはとても危険です。十分な装備と人員を用意し臨みました。
ワシオもワシコもなかなか巣から離れませんでしたが、
無事に巣に登り、卵を確認することができました。
しっかり守られており、温かかったので直前まで抱いていたのがわかります。
そして、回収した卵の計量を行います。
重さは119g
長さは約7cmでした。意外と小さいですね。
検卵もしましたがあまりよくわかりませんでした。
さて、中身を開けて確認します。
殻をめくってみました。
きれいな卵ですが、少し腐敗臭がします。
残念、今年は有精卵ではありませんでした。
そして、驚きなのが殻の分厚さと内側が水色ということです!
オオワシの卵を初めて見たのでびっくりしました。
今期は交尾も確認できていなかったため、交尾自体していないのだと思います。
しかし、巣の場所を移動させてすぐ産卵が確認できたのは良いことです。
オオワシは日本の天然記念物にも指定されている希少種のため繁殖を目指したいと思います。
今後も繁殖に取り組んでいこうと思うのでどうぞワシオとワシコをよろしくお願いします。
以上、オオワシからのご報告でした!
3年目飼育員 脇田