
更新日:2020.11.09ニホンザル!ハロウィンの裏側
ニホンザル!ハロウィンの裏側
みなさま
お久しぶりです。
ニホンザル飼育担当の牧野です。
先月、10月28日にハロウィンとしてカボチャをニホンザルたちにプレゼントしました。
ズーラシアフェス!の一環としてニホンザルの紹介動画をYouTubeにアップしています。
動画はこちら。
今回はその舞台裏や紹介しきれなかった内容をお伝えします。
ぜひ動画を視聴してからご覧下さい!
カボチャは飼育員のFさんに下書きを書いてもらい、私が切り抜きました。
ハロウィンで使われるこのカボチャの品種は主に家畜の餌用や観賞用等として栽培されています。
そのためか、私も中身を味見してみましたが、おいしくはなかったです。
残念ながらニホンザルたちにも与えてみましたが不人気でした・・・。
なので、中には果物を入れることにしました!
ナシ、リンゴ、ミカン、バナナを1口サイズに切り分けました。
展示場に設置した後に、果物を詰めていきました。
そしてニホンザルたちを展示場へ!
しかし、普段は置いていないカボチャを警戒してか、はじめのうちは誰も近づきませんでした。
しばらくしてフジ(メス)が興味を示し始めました。
さすが群れ一番の食いしん坊のフジ、見事にスタートを切ってくれました。
ジャックオーランタンの目玉に手を突っ込んで果物食べるフジ。
ニーヤン(オス)はジャックオーランタンの歯(写真:赤枠部分)を砕き、空いた隙間から食べ始めました。
上蓋はダイチャン(オス)とニイニイ(メス)が食べている最中に下に押し込まれていきました。
この後、上蓋はカボチャから放り出されて、それをミソジ(メス)が持ち去りました。
幸せそうな顔??をしているダイチャン、満足してくれたかな。
最終的にはみんなで群がり、中の果物は全て食べられました。
最後まで残っていないか、念入りにジャックオーランタンの中を見るフジ!
ニホンザルたちが喜んでくれてとてもよかったです。
しかし、一部の個体が他の個体たちと比べて多く果物を独占してしまいました。
来年以降に実施するときは小さめのサイズで数を揃えたいと思いました。
ニホンザルたちは冬に向けてモコモコとした冬毛に生え変わりました。
そんな姿を見にぜひニホンザル展示場へお越し下さい。
ちなみに最後まで残ったジャックオーランタンはどうなったかというと・・・。
少しずつかじられていき、翌々日には跡形もなくなくなってしまいました。
みんな最後まで楽しんでくれたようです。
飼育展示係 牧野