
更新日:2020.07.30ありがとう、モモ。
更新日:2020.07.30
ありがとう、モモ。
今回のブログは悲しいお知らせです・・・。
ジャングルキャンプで長い間暮らしていた、ニシムラサキエボシドリのモモ(メス)が7月16日早朝に死亡しました。年齢は34歳と4か月でした。
ニシムラサキエボシドリの中でもかなり長生きだったモモ。
今まで大きな病気をすることなく、歴代の飼育担当者たちに愛されてきました。
3年前から担当となった私もその一人です。
毎日、「モモちゃん、ごはんだよー!」「水浴びするよー!」などと声をかけながら獣舎に入ると、木の上で休んでいてもピョンピョンと降りて来てくれました。
なぜモモという名前がついたのかと言うと、
個体識別用の脚帯(人間でいうところのアンクレットのようなもの)が桃色をしていたからです。
体の色は、写真の通り紺と緑色、頭は赤と白、くちばしは黄色、とても美しい色をしていたので、高齢には見えなかったと思います。
死亡する前日の夕方に採餌が見られなくなり、獣医師に診察をしてもらったところ、あまり良い検査結果ではなく、そのまま次の日の朝に死亡しました。
高齢個体でしたので「いつ何が起きてもおかしくない!」という思いを抱えて飼育をしてきましたが、あまりにも突然のことで悲しくて悲しくて仕方ありません・・・。
いつもピョンピョンと降りてきて、時々不時着(?)して私の肩や背中に乗ってきたモモ。
水浴びはちょっと迷惑そうな顔をするモモ。
餌の時間にはシビアなモモ。
空っぽの暗い獣舎を見ていると様々な思い出がよみがえってきます。
悲しみはつきませんが、楽しい思い出を残してくれたモモにたくさんの「ありがとう」を伝えたいと思います。
モモ、ありがとう!!
飼育展示係 深田梨恵