
更新日:2018.11.21降りてきたメリー
更新日:2018.11.21
降りてきたメリー
今回は、長野県の須坂市動物園から今年の7月にやってきた、ツキノワグマのメリーが、ズーラシアの環境に慣れるまでのお話しです。
輸送箱から出て来て、最初に駆け上った棚の上で1週間をすごしたメリー。
どうやら夜になると棚から降りて寝室に入り、餌を食べていることがわかりました。
しかし、当時は季節外れの暑さ。
日中、飲まず食わずで棚の上でジッとしているメリーが心配です。
メリーも暑そうにハァハァ・・・。
何とか水や餌をあげようと試行錯誤しているうちに、徐々に動きがみられるようになりました。
「つ、ついに、降りるか!!」
はい、残念でした。
これを毎日くりかえし・・・。
ついに!
降りましたぁ~!!
へっぴり腰ですね(笑)。
こうして、最初の一歩を踏み出したメリー。
また棚の上から降りなくなったり、降りられるようになったり、進退をくりかえして・・・。
一か月半がたって、ようやくとなりのユマの部屋にも、いけるようになりました。
でも、すぐに・・・
ぴゅーっ。
この時は、展示場にいたユマがくしゃみをした音に驚いたようでした。
当の本人は、ご覧のとおりのくつろぎよう(笑)。
メリーは、その後、ゆっくりゆっくりと心をひらいていきました。
つづく。
飼育展示係 五十嵐