更新日:2014.07.09ライオンの引っ越し
更新日:2014.07.09
ライオンの引っ越し
彼が使っていたスペースが空いたわけです。
そこで、スマトラトラ舎で預かっていたインドライオンのメス(ナーラ)を、戻すことになりました。
麻酔をかけて輸送箱に収容して、引っ越すことになりました。
まずは、輸送箱をスマトラトラ舎に設置しました。

フォークリフトで運び、下駄を履かせて置いたのですが、その後その設置位置が微妙に悪いことに気づきました((+_+))

獣舎の梁の部分を確認し忘れたため、扉を閉める際に赤線のように 梁にぶつかってしまう可能性がありました。
あと1cm前後の差ですが、安全を優先し、大きなバールを使用し、てこの原理を利用して3人で何とか動かしました。

この位置であれば、落とし扉も簡単に落とせそうですね。
そして、迎えた移動日当日・・・
獣医が麻酔薬を撃とうとしますが、ナーラは右往左往して動き回ります。
獣医の腕の見せ所ですね!

見事命中!
麻酔が効く前に、自らスノコの上に移動したナーラさん。
スノコの上でグッタリです。
猛獣ですから、麻酔が効いているかの確認は重要です。
外から刺激を与えますが、反応なし!
効いたようです。

まずは、採血です。

その後、引っ張り出して、体重を測りました。

そして、用意した輸送箱へ・・・

130kgちょっとは、流石に重かったです(+o+)

箱に入れたら、扉を落とし施錠。
文明の力、フォークリフトが登場し、落ちないように固定します。

住み慣れたトラ舎を後にし、ライオン舎へ・・・


フォークリフトが入れる場所が限られているため、こちらでも箱から寝室までは人力で運びました(+o+)

寝室に収容し、包んでいた捕獲網からナーラさんを出し、麻酔を覚ます薬を打ちます。

すると、頭を持ち上げ、覚醒したようです。


寝ている間に別の場所に移動させられ、目覚めたら知らない景色。
きっとナーラさんは驚いたことでしょう。
でも、これまでトラ舎とライオン舎の間で咆哮しあっていたのが、これからは直ぐ近くで咆哮しあえますね。ナーラさん!!
飼育展示係
石和田 研二