更新日:2026.05.082025年度振り返り!⑦~やぐらが新しくなりました!
2025年度振り返り!⑦~やぐらが新しくなりました!
みなさんこんにちは。少し間が空きましたが、チンパンジーの2025年度振り返りにもう少しお付き合いください。
2026年1月1日。突然、チンパンジー展示場にあるやぐらの、昔から付いていたはずの板をはがされました。なぜ今?!なぜ元日に?!
この板がないと、やぐらと後ろの壁の間に20cmほどの嫌な隙間ができまして、万が一、チンパンジーたちが体の一部などを挟んでしまっては危ないということで、補修をしなければなりません。
翌日、同じサイズの板を新しく準備し、同じように貼りなおしたところ、即効で壊されました。コウタロウに。はがした板(ビス付き)を引きずり展示場のあちらこちらを動き回り、板を割ったり噛んだり砕いたり...「やめてーーー」と心の中で泣きました。
さらに翌日。これならどうだ、少しははがしにくいだろうと、板の面積を大きくしてみました。
が、あっけなく、これも壊されました。なんなら、ちょっとやりがいを出させてしまったかもしれません。計って切って、ほかの職員の手を借り、押さえてもらいながらビスを打つ、これだけの作業でも、それなりに時間がかかるのですが、ただただ、コウタロウのエンリッチメントになっただけ...。
ただ!これを機にやぐら全体を見渡してみたら、あちらこちらに補修が必要な箇所があり...その結果、もうこれはプロにやぐら全体の改修を頼もう、ということになりました!怪我の功名!
↓やぐら1段目の板と壁にできた隙間
↓やぐらの支柱もボロボロ...
そこで、このやぐらがある展示場は一時閉鎖。(チンパンジー展示場は3つに分かれており、間を扉で仕切ることができます。)残り2か所の展示場で、やぐらが完成するまで過ごすことになりました。
そして、工事の手配が整った3月某日。
大きなやぐらの解体から始まり(それはそれは大変な作業です)、初日は奥の柱が1本、美しく静置されました。
↓工事の様子が気になってそちらの方向を眺めているコブヘイとコウタロウ。
しかし、チンパンジーと作業員の方の双方の安全のため、覆いがつけられているので中は見えません。きっと気になって仕方なかったでしょうね。
ちなみに、メスたちはあまりこういうことに関心がないようです。
そして、たったの4日で、こんな立派で美しいやぐらが完成しました!

「ドーーーン」と聞こえそうなほどずっしりとした立ち姿。新しい木の良い香り。私は嬉しすぎて、それはそれはもうキラキラ輝いて見えました。
さらに、プロの方のすごいところがこちらです!板と天井の間にチンパンジーの指が入らないように(指が入ってしまうと掴めて板をはがされてしまうのです)、天井の鉄格子1本1本の丸みに合わせて板をカットしてくれています!
そして、やぐらの背中側の加工がこちらです。
チンパンジーが隙間に入れないように、擬岩の凸凹に合わせて板を加工してくれています!
美しい!!ピッカピカのカッコいいやぐらです!

翌朝、チンパンジー一家にも新しいやぐらを体験してもらいました。
まず、やぐらを調べに行ったのはコウタロウ。
すぐに自分のもののように1人で乗り込み、たたいたり、ドンドン踏みつけたり、あらゆる面の板をはがそうとつかんで揺らしたり、見ていて気が気ではなかったですが、さすがプロのお仕事。簡単には壊されません!
コブヘイも気にしていないわけではなさそうですが、新しい物への興味関心は若い個体の方がずっと大きいようです。(コブヘイの右上に写っているのはやぐらの外側も念入りに調べるコウタロウ。)
コブヘイはすぐに朝ごはんモードになったにも関わらず、コウタロウはやぐらに執着してなかなか食べに来ません。
コウタロウが離れると、次に動いたのはミラクルでした。ついその時までは「興味ありません」風であったにも関わらず、やぐらに乗ると上まで登り、クンクンとにおいをかいでいました。ミラクルにコハルも付いていきます。
その後もコウタロウが破壊しようとたたいたり揺らそうとしたり、という様子は続きました。そのうちに破壊活動は一旦やめ、やぐらの上で遊び始めるコウタロウとコハル。(↓写真は上手に撮れませんでしたが)
丈夫に作ってくださったので、上で2頭が激しく転がっても安心です。
1時間ほどたってようやくコブヘイがやぐらで横になっている様子を確認しました。
こちらの写真は、やぐらの上の方にいるのはコハルですが、下を見て頂くと、黒い手足が見えます。これはコブヘイがあおむけで手足を上げて寝転がっているところです。
その後またしばらくして、ようやくやぐらで落ち着いて座るコブヘイの姿を見ることができました。
コウタロウの破壊活動は断続的に2、3日続きましたが、そのうちに諦めがついたようです。
ただし、「壊せないなら!」なのか?やぐらのあらゆる箇所にコウタロウの木をかじった歯形が残されています。
今回のやぐらは、野毛山動物園を応援してくださるお客様からの寄付(入口付近のレッサーパンダ・ライオンの募金箱やカプセルトイの売上金など)により、建て替えることができました。このように、皆様からの寄付は動物たちのために役立てられます。
ご支援、ありがとうございました。
リニューアルに伴う休園まで残り1年を切りましたが、2026年度も引き続き、応援よろしくお願いいたします。
次回、いよいよ(ようやく?)2025年度振り返り最終回です。
2025年度チンパンジー担当