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更新日:2016.03.16採血についてのあれこれ

更新日:2016.03.16

採血についてのあれこれ

動物たちは人間のように体の不調を自ら訴えることはありません。たいてい動きが悪くなったり、餌を食べなくなったりするという異変に気づいて、これはどこかおかしいぞ、ということになり、では検査しましょうあるいは治療しましょうという流れになります。

ときには採血をして、血液検査を行うこともありますが、さて動物たちはどこから採血するのでしょう?
人間はほとんどの場合、腕から採血します。健康診断でもおなじみですよね。
ですが動物園の動物たちはその動物によって採血する場所が異なります。

まずはこちら。

タヌキは人間同様腕から採血することが多いです。

続いてはこちら。

アカエリマキキツネザルというサルの仲間ですが、腕ではなく内股から採血しています。サルはその大きさにもよりますが、腕を出して保定するのが難しかったりするため、内股の血管からとることが多いです。
さらにこちらはライオンとキリンです。

現在野毛山動物園では、これらの動物のハズバンダリートレーニングを行っていて、それぞれ尾と首から採血できるようになりました。

鳥類ですと、このように翼の血管から採血します。

ただペンギンは翼の形態が異なるので、足からとります。

何の生き物かわからない感じになっていますが、ペンギンです。

爬虫類も独特です。
カメは四肢や首からとれますが、甲羅の中に引っ込めようとする力が、体の大きさからは想像つかないほど強いので、保定下で採血するのは中々大変です。
ではヘビは?というと尾から採血します。

これはワニの採血の様子ですが、ヘビも同様です。
ワニも手足は硬い鎧のようなウロコに覆われてるので、どこに血管があるのか全くわかりません。ヘビもワニもさらにはトカゲも尾の正中に沿って血管が走っているので、とにかく尾椎を目指して針を刺し、徐々に探りながらシリンジを引けば血液が入ってくるのです。カメでも体が大きければ尾からとれます。

このように、採血ひとつとっても動物園の動物は多種多様なのです。
治療の大変さは言うまでもない、ですよね。
(飼育展示係 小野)