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更新日:2022.12.11【しましま便り】赤ちゃん、展示練習がんばっています

更新日:2022.12.11

【しましま便り】赤ちゃん、展示練習がんばっています

チンパンジーの赤ちゃんが生まれて、同級生ができたシマウマの赤ちゃん。

①まったり赤ちゃん.jpg

(のんびりまったりな赤ちゃん)


あとに生まれたチンパンジーの赤ちゃんはすでに一般公開となりました。

あれ?シマウマの赤ちゃんの方が先に生まれたのに??...と思う方もいらっしゃるかと...

 

しかし、ここには生まれ方の違いがあるのです。

チンパンジーの赤ちゃんは私たち人間と同じように未熟で生まれ、

生まれてすぐには自分で立ったり歩いたりできません。

母親が抱き、常に守ってくれます。

②チンパンジーの赤ちゃん.jpg

(チンパンジーの赤ちゃん)

 

しかし、シマウマの赤ちゃんはどうでしたか?

③生後3日の赤ちゃん.jpg

(生後3日頃の赤ちゃん)

生まれてすぐに立ち上がり、歩き走ることができます。

生まれてすぐに自分の力で生きなければならないのです。

もちろん母親が側にいて、身を挺して守ろうとしてくれます。

それでも危険が迫れば、自分の足で逃げなければなりません。

 そのため、展示場で何でもできてしまうけれど、経験値が低いため、驚きやすかったりする恐れがあります。

そのため、シマウマの赤ちゃんは慎重に展示練習をしています。

④展示練習中の赤ちゃん.jpg

特に野毛山は決して広い展示場ではなく、障害物も多いので...より慎重です。

それぞれの展示場のサイズ、どこに何があるのか、滑りやすさ、周りの環境やその変化など。

また、様々なものに驚いてしまうため、少しずつ経験を積んでもらいます。

 

今は1番小さな展示場にいる時に、キリンの「モミジ」が中展示場にいる状態まで進んでいます。

また、並行して、2番目に大きい中展示場に出る練習も始まりました。

⑤展示練習中の赤ちゃん.jpg

(これ以上は行けないよ、と言われている親子)

 

今後は...

・中展示場に親子だけの状態で練習。

・大展示場に「モミジ」、小展示場または中展示場に親子がいる状態で練習。

※キリンの「そら」で「モミジ」と同じように段階を踏んでいきます。

 

さらに、親子が1番大きな大展示場に出る練習。

大展示場に慣れたら...大展示場に親子、中展示場に「モミジ」または「そら」がいる状態で練習。

そして、今のところ最後にラッキーとの練習を予定しています。

(※親子の様子によって順番は変更することもあります)

 

野生下では、グレビーシマウマはオスの縄張りをメスが渡り歩き、複数のオスと交尾します。

オスはより良い環境で縄張りを持ち、そこを守ることでメスを滞在しやすくしますが、子育てには参加しません。

 

オスは発情したメスがいれば、アプローチをするために近づこうとするため、

母親であれば、子が巻き込まれないように警戒しなければならないのです。

⑥ラッキー.jpg

(ラッキーは「あの子は自分の子??」と思っているのでしょうか?)

 

そのため、赤ちゃんがある程度経験を積んで、「ココロ」も余裕が生まれる最後に

「ラッキー」との練習になるようにと、展示練習を組み立てています。

⑦授乳中のココロ.jpg

(ラッキーの寝室前で授乳をする強気なココロ)

展示場の完全制覇は、もうちょっと先ですが...着実に皆様までの距離が近くなっています。

展示場への反応としては、新しい場所が苦手だった「ココロ」より、

新しい場所は気にしない「ラッキー」に似ている気がします。

両親のいいところ取りな赤ちゃんです。

現在、赤ちゃんの愛称投票(12月18日まで)を行っています。

愛称候補は生まれたその日、嬉しすぎて眠れぬ夜に願いとともに考えました。

ただ...3つに絞れず、4つの候補となっています!ぜひ投票をお願いします。

(どの愛称でも嬉しい担当者 落合)