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更新日:2022.02.10そらクイズの答えと解説です

更新日:2022.02.10

そらクイズの答えと解説です

キリンの「そら」誕生日企画のひとつ「そらクイズ」にご参加いただき、ありがとうございました。

実は...特別動画を見ていると、答えがわかるようになっていました。それでは、回答と解説です。

Q1 「そら」が生まれた時の身長(角までの高さ)は?

A 約170㎝

①生まれたばかりのそら.jpg

キリンの赤ちゃんは170180㎝で生まれてきます。

生まれて12時間くらいで立ち上がり、お母さんの後肢の付け根にあるおっぱい飲みます。キリンは立ったまま授乳するため、赤ちゃんは生まれてすぐにお母さんの脚と同じくらいの背丈が必要なのです。ちなみに、キリンの角は生まれたときからあります。生まれたときに角を持って生まれてくるのはキリンだけだそうです。

Q2 「そら」が離乳後にできなくなったことは?

A 採血

②採血中のそら.jpg

「そら」は生まれてすぐに後肢の異常があり、治療を行ってきました。その間にも感染症などにかかってしまうこともあり、獣医さんに大変お世話になりました。小さな「そら」の体調を正確に把握するためには、飼育係の観察だけではなく、血液検査などが必要でした。そのため、哺乳瓶でミルクを与えながらしっぽや首から採血を行ってきましたが、離乳後は嫌がるようになってしまいました。現在は、ハズバンダリートレーニングを取り入れ、定期的な採血ができるようになっています。

Q3 キリンの舌の長さは?

A 約40㎝

③舌をのばすそら.jpg

キリンのエサは木の葉ですが、木の葉を食べる際に活躍するのは舌で、その長さは約40㎝あります。

この舌を枝にクルクルと巻き付けて、葉っぱだけを上手にこそげ取ります。引っ張る力は強く、担当者が枝を持っていると引っ張り倒されそうになるくらいです...。そんな大胆な食べ方をする一方で、器用に舌を使う場面もあります。新芽の季節など先に新芽だけを11枚つまんだり、小さなペレットを11粒拾ったりすることもできます。キリンの舌は私たちの手や指のような使い方ができるのです。

Q4 久しぶりに測った「そら」の体重は?

(「久しぶり」とは...幼少期から5年ぶりに測った体重のことでしたが、説明不足で申し訳ありませんでした)

A  約795㎏

④体重測定中のそら.jpg

キリンは大きな個体で1tを超える大型草食獣です。当園では、2017年から車両の重量を測定するマットスケールを使用して体重測定を行うトレーニングを実施してきました。そして、当時5歳だった「そら」の体重を測定することができました。生後48日で84㎏だった「そら」も約795㎏まで成長していました。

現在も定期的に体重を測定していますが、約980㎏前後を推移しています(10歳の誕生日直前に測った体重は995㎏でした)。

Q5 健康を支えるために展示場に敷いているものは?

A 火山礫

⑤新しい火山礫を見つめるそら.jpg

キリンたちはエサを探して広大な大地を歩き回り、自然に蹄が削れていきますが、飼育下では行動範囲が限られるため、日常生活の中で蹄が自然に削れずに伸びてしまうことがあります。蹄の状態が悪化すると、関節などにも負担がかかるようになり、歩いたり座ったり立ち上ったりすることができなくなる可能性があります。それはキリンにとっては命に関わる一大事になります。これを防ぐため、野毛山では蹄が削れやすい火山礫を展示場に敷きつつ、運動量を増やすため、展示場のあちこちに枝やフィーダー(給餌器)を設置しています。また、定期的な蹄の確認と削蹄も行えるようにトレーニングも行っていますが、現在のところ、良い状態を保つことができています。

さて、全問正解した方はいらっしゃいましたか?「そら」を通して、キリンたちのことを知っていただけたら幸いです。

(全問正解者は「そら」博士に認定です 落合)