更新日:2020.05.23ブログ DE 動物病院ガイドツアー vol.3
更新日:2020.05.23
ブログ DE 動物病院ガイドツアー vol.3
またまた引き続き、診療室の医療機器のお話です。
今回はコチラ。
心電図や体温、血圧などが測定できる生体モニターです。
テレビなどで見たことありますよね。
これは主に動物に麻酔をかけているときに、ちゃんと呼吸しているか、体に異常がないかを確認するために使っています。いつの間にか心臓が止まってた!なんてことになったら大変ですからね。
中でもいちばん簡単に測れるのがコチラ。
こうやって指を挟むだけで測れるんです。
心電図は健康診断の検査項目にもあるため、測定されたことがある方はわかると思いますが、ヒトだとハダカにならないとプローブを装着できないため、ここではちょっと・・・。
で、指先で何が測れるかというと、上の数字が脈拍数で、下の数字が血液中の酸素飽和度です。脈拍数は1分間に心臓が拍動する回数で、ヒトだとおよそ60~100ですが、酸素飽和度って??
酸素飽和度とは血中のヘモグロビンが酸素と結合している割合です。正常値は96%以上となり、ちゃんと呼吸ができていて、酸素が全身に行き届いているかを確認しているのです。
先ほどの私の数値をもう一度よく見てみると・・・
正常範囲内ですね。よかった。
ではここで今回もモルモットのマサキくんに登場してもらいましょう。
プローブをつけて、と。
さてさて数値はどうかな?
おおっ!
脈拍数が233!!!
でもご安心を。これ、モルモットの正常値なんです。
一般に、体の小さい動物ほど脈拍数が多くなる傾向があり、モルモットの脈拍数は200~300くらいといわれています。
酸素飽和度はヒト同様に、100%に近いのが正常です。
マサキくんも健康だということがわかりました。
めでたしめでたし。
ということで、ではまた。
(動物病院 小野)