更新日:2016.08.13行け!羽ばたけ!
更新日:2016.08.13
行け!羽ばたけ!
先日お伝えしたヒナ祭りのシーズンも、そろそろ終わりを迎えます。
10グラムもなかったシジュウカラのヒナは
きれいな羽が生えそろい
こんな立派な姿になりました。
一方、「おかあさん!ごはんちょーだい!」と、エサをねだっていたムクドリのヒナも
「アンタだれよ!!」と、いつの間にか親(飼育担当者)離れ。
一人前になるために、ヒナたちはみな、数々の試練をこなしてきました。
自分でエサを見つけたり、外敵から隠れたり、生きる力を身につけるための大切な試練です。
まずは、口を開ければもらえていたエサを、今度は自分で探し、クチバシでつまみ上げ、食べる練習。
足元にエサがあっても、初めはどうやって食べれば良いのかわかりません。
最初にして、なかなかの難関。
3日でクリアするヒナもいれば、数週間をかけて乗り越えるヒナもいます。
1人(1羽)でエサを食べられるようになると、今度は広い部屋で、飛ぶ練習です。
小さなケージでの生活ではすぐに見つけられたエサも、ここでは飛び回って、歩き回って、探します。
この部屋でも順調に生活ができれば、動物病院での訓練は無事終了!
生きる力が身についた鳥たちは、野生の中での生活がスタートです。
実はここからが、鳥たちにとって、最大の試練の始まり。
元気に生活しているかな?
敵に襲われていないかな?
恋人に巡り会えたかな?
大空へ向かって羽ばたく鳥を見送った担当者は、我が子を思う親の気持ちになって、そんなことを考える毎日なのです。(みの)