更新日:2024.09.10元気になったよ
更新日:2024.09.10
元気になったよ
病院担当です。
金沢動物園の動物病院では、ケガや病気の野生の動物を治療し野生に帰す取り組みを行っています。今回は保護した子どものタヌキについてご紹介します。
7月中旬、痩せてぐったりした子どものタヌキを一般のお客様が保護して動物園に持ちこまれました。熱もあります。
絶食状態が続いていたと思われますので、まずはミルクを飲ませました。
獣医が発熱の原因を調べたところ、お尻に傷があることが分かりました。他の獣に噛まれたようです。そこに膿がたまって熱が出ていました。排膿して点滴をします。
数日のあいだ抗生剤の投与を続けたところ、ようやく熱が下がりました。用意した餌もしっかり食べ、日ごとに体重も増えていきます。
元気になってケージの中をよく動き回るようになりました。そろそろ広い場所に移す時期です。このタイミングで、現在子どものタヌキを複数頭保護している野毛山動物園へ移すことになりました。このままここで一頭で生活するより、他のタヌキと一緒にするほうがスムーズに野生復帰できると考えたためです。
8月末、野毛山動物園へ引っ越しする日がやってきました。すっかり立派な体格になっています。
野毛山動物園到着時の様子です。ケージの中にいるのが金沢動物園から引っ越したタヌキで、外からのぞきこんでいるのが元々野毛山動物園にいたタヌキです。新入りが気になるのでしょう。野毛山動物園の担当のみなさん、よろしくお願いします!
子ダヌキ、野生復帰を目指して野毛山動物園でもがんばってね。
たなか