更新日:2022.01.29釣り針の行方
更新日:2022.01.29
釣り針の行方
現在は鳥インフルエンザの関係で鳥の保護受け入れを中止していますが、受け入れ再開した際には、また鳥たちが保護され金沢動物園へやってくるはずです。
今回はそんな鳥に関するお話です。
(ウミネコ)
横浜の海辺に訪れたあなた。するとそこには嘴から釣り糸がたれ出ている鳥がいました。保護して病院に連れて行こうと思います。あなたの選択は?
①釣り糸は切ってあげる
②釣り糸を嘴の中に押し込む
③釣り糸はそのままにしておく
病院側として助かるのは...③です。
糸が口から外に出ていれば、その糸を使って開腹手術をせずに釣り針を取り出す方法を試みれるのです。
糸が切られてしまうと、開腹手術になる可能性が高くなります。釣り針によって食事がとれず弱っている状態ですから、開腹手術は危険度大な処置です。
こちらも釣り針被害のウミネコ。嘴の根元に釣り糸が絡まって、嘴が開かない状態でした。
これです。
嘴の中はどうなっていたかというと...
外からだとわかりませんでしたが糸の塊が出来ていました。ちなみに釣り針本体は...
食道の中、鎖骨付近です。
開腹手術をせずに釣り針を除去できても、残念ながら亡くなってしまう鳥もいます。
エサ用の虫を付けた釣り針を、目を離したすきにイソヒヨドリが飲み込んでしまったというケースもありました。
釣りの際には釣り針の行方にご注意ください。そして保護されて持ち込まれる際には糸は一旦そのままでお願いしたいです。
(かみて)