更新日:2020.09.12白露(しろつゆ)
白露(しろつゆ)
白は秋の色。草露が秋めいたという、美しい響きの七十二候です。ちょっぴり暑さもやわらぎ少しずつ秋の気配を感じる季節になりましたがいかがお過ごしですか? 園内には秋を彩る小さな花々が咲き始めています。
オミナエシ スイカズラ科
秋の七草の1つとして知られているオミナエシは、日当たりのよい草原に見られる植物です。数本の茎をまっすぐに伸ばして株立ちになり、先端に多数の黄色い花を咲かせます。根元につく葉はダイコンの葉に似た形をしています。
センニンソウ キンポウゲ科
夏になると、園路や森のなかの日当たりの良いところに、白い花をいっぱいにまとったセンニンソウが目を引きます。ツル性の多年草で茎は勢いよく長く伸びます。花は夏から初秋にかけて白い花を多数つけます。茎や葉の切断面から出る汁や濡れた花粉にふれると炎症を起す有毒植物で、別名ウマノハオトシ(馬の歯落とし)、ウマノハコボレ(馬歯欠)、ウシクワズ(牛食わず)、ハコボレ(歯欠)、ハグサ(歯草)などと呼ばれています。
センニンソウ(仙人草)は、白い花を着た姿が仙人をイメージすると思いきや、花の後に果実から伸びた銀白色の長毛が密生した様子が、仙人のひげにたとえられそう名づけられました。
ヨウシュウヤマゴボウ ヤマゴボウ科
子どもの頃「色水」を作って遊んだ思い出のあるヨウシュウヤマゴボウの実が大きく育っています。北アメリカ原産のヨウシュウヤマゴボウは果実と根に有毒成分を含んでいます。だんだん秋が深まると葉も紅葉し秋の森を彩り楽しませてくれます。
ヒヨドリジョウゴ ナス科
花は1㎝ほどの小さな白い花をつけ、ヒヨドリが好んでその実を食べることから名づけられたとされていますが、冬になっても小さなホウズキのような赤い実は残っていることが多くあります。(笑)
キツリブネ ツリフネソウ科
ツリフネソウの仲間では唯一の黄色い花を咲かせます。ほかのツリフネソウの仲間はすべて赤紫系の花を咲かせ、園内では少し湿ったところに自生するため、シダの谷で観察することができます。
タンキリマメ マメ科
花は7~10月にかけて1㎝ほどの小さな黄色い花をつけます。園内では実が赤く熟しはじめ、割れると光沢ある種子が2つついている様子が観察できます。
キバナツノゴマ ツノゴマ科
ののはな館では「小さな秋みつけた展」の開催にあわせ、キバナツノゴマの実が大きく育っています。熱帯アメリカ原産の1年草で小さな黄色い花をつけます。果実は全体に腺毛が密生していて粘液を出すため、小さな羽虫が粘着します。また、その形がユニコーンや悪魔の爪と呼ばれることもあります。
ワルナスビ ナス科
コスモス キク科
コスモスも斜面一面に咲き始めました。
ブルービー (ルリモンハナバチ)
ののはな館周辺では「幸せを運ぶハチ」も時折姿を見せてくれます。
注意 : 秋が近ずくとハチや昆虫も活発に活動しはじめます。山へ入るときはお気をつけください!!
(けい太)