テル、お疲れさまでした

1月29日にコアラのテルが亡くなり、早くも一ケ月半が経ちました。
屋内展示場のテルがいたエリアは今も空っぽですが、
そんな環境にもようやく慣れてきたような気がします。


▲ワミンダお母さんに抱かれるテル

テルは、2008年11月22日、ユーカリ交換(今のランチタイム)の直前に、
ワミンダお母さんから生まれました。
テルの誕生は、私にとって飼育員になって初めての担当動物の繁殖でもあり、
その時の驚きと興奮は、今でも覚えています。

その後、すくすく成長していき、
2011年にバニラ、2013年にユイと2頭の可愛いこどもを出産しました。

もともと落ち着きのある個体だったこともあり、甲斐甲斐しくしっかりこどもの世話をしていました。


▲テル2才 大人にはなったものの、まだ幼さの残る顔が可愛かったです


▲テルと第1子のバニラ


▲テルと第2子のユイ

コアラの7才はまだ若く、これからも可愛らしい姿をたくさん見せてくれることを願っていたので、
本当に残念でなりません。

動物園から発信される情報は、いつも嬉しいことばかりではなく、時に悲しいお知らせを
しなければならないこともあります。

テルが残してくれたバニラやユイはもちろん、
いつもテルの隣にいたワカとその子どものハヤト、
はるばる鹿児島からやってきてくれたユウキが、
幸せに過ごせるよう、少しでも長く健康で、
少しでも多く良いニュースがお知らせできるよう、
日々邁進していきます。

これからも、どうぞコアラたちへの応援をよろしくお願い致します。



(しばた)

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