更新日:2016.03.08アグア と にが~~いお薬
アグア と にが~~いお薬
突然ですが、皆さんはどうしても飲めないお薬ってありますか?
恥ずかしながら、私は小さいころから粉薬だけは、
どう頑張っても飲むことができません。
今回はベアードバクのアグアの、どうしても飲めないお薬についてのお話です。
アグアにとって、この冬の寒さは厳しいものだったらしく、
一度お腹を壊してしまいました。
さっそく獣医さんに診てもらい、お腹のお薬が処方されました。
「とっても苦いお薬なので頑張って飲ませてね」
こんなコメント付きでした。
アグアは味へのこだわりが強く、
薬を大好きなバナナに入れても、
リンゴにいれても、
甘いシロップに漬けた食パンにいれても、
ちょっとでも苦い味がしたり薬の匂いがすると、食べてくれませんでした。
でも、アグアにどうにか薬を飲んでほしい!!!
こうなってくると、担当飼育員の工夫が求められます。
そして編み出した方法がこちら!
まずはアグアの好きな、蒸かしたサツマイモを潰してペーストにします。
そのお芋ペーストに薬を隠します。
(今回は小さいニンジンで再現)そしてペーストを普段食べている薄く切ったニンジンでサンド!
このときペーストがはみ出さないように注意。
いつものニンジンと同じような見た目になることが大切です。
そして一番大切なことは
飼育員が「これはお薬が入っているから絶対に食べて!」
というオーラを出さないことです。
あくまでいつもと同じように食べさせます。
バクは鋭い嗅覚をもっていますが
この「薬入り芋ペーストニンジンサンド」なら
ときどき「おや?」という顔をしながらもお薬を飲んでくれました。
アグアが頑張って薬を飲んでくれたので、今ではすっかりお腹も良くなり
大好きな餌もバクバク食べています。
3月に入って、日差しが暖かくなってきましたが、
雨の日や寒い日は、暖かい部屋と展示場を自由に出入りできるようにしています。
アグアの姿が見れない日もあるかもしれませんが、
アグアにいつまでも元気でいてもらえるように、どうかご了承ください。
お腹が治って、すっかり元気なアグア。
大好きなバナナを見せると、
私のカメラでは捉えられないほど鼻を動かして…
「バナナちょうだい~~?(アグア)」
(くま)