
更新日:2016.09.05鞍の話
鞍の話
馬に乗るときに・・・
このような道具を馬の背中にのせて乗ることが一般的ですよね?
そうです。鞍(くら)という道具です。
鞍について説明するときによくこんな質問をします。
「なぜ鞍を使うのかな?」
ほとんどの人が、
「落っこちないように!」や
「乗りやすいから!」などと答えてくれます。
もちろん正解です。
鞍があった方が、乗ったときに乗りやすいし、落ちにくくなります。お尻だって痛くなりにくいです。
特にこの足を入れる部分の鐙(あぶみ)という道具が発明されてからは、乗る人の乗り心地、安定性が著しく向上し、走っている馬の上で手を離しても落馬する危険が減ったようです。
さて、鞍と鐙があると人はとても乗りやすいという話をしてきましたが、本題はここから!
みなさん、自分のことばかり考えていませんでしたか?
そう!馬のことを忘れていませんか?
馬にとっても鞍は大事な道具なのです!
春太:「ない方が楽チンだけど、つけないで乗るのは勘弁してほしいな〜。」
人が乗っても人のお尻と馬の背中の間に鞍があるので衝撃が直にこなくなります。それから、乗っている人が安定するので、馬も歩きやすくなったり、走りやすくなったりします。
鞍の話はほんの一例ですが、動物の目線で考えることで、違ったことに気づけるようになるかもしれませんね!
つい自分のことばかり考えてしまいますが、馬にとっても大切な道具だったんですね!
また、一口に鞍と言っても、いろんな種類があります。
少しずつ利用目的に特化した作りになっていますが、人が乗りやすく、馬への負担も軽減するという基本的な役割はどれも同じです。
最後に・・・。鞍だったらなんでもいい訳ではありません。
例えば、こんな大きな鞍だったら、逆効果になってしまうこともあります。
ゆうすけ:「お、おおきすぎるよ〜・・・」
この鞍は、ゆうすけ君よりも体の大きな光翔が使っている鞍。
体の大きさや背中の形に合わせた鞍を選ぶ必要があります。
鞍選びもそうですが、正しくつけてあげることも大事!
自分のことだけでなく、動物のことを考えてしっかり合わせてあげることも飼育係の大事な仕事!になるのかな?
ぱかぱか広場 北川健史