野毛山動物園公式サイト

twitter facebook youtube
ヒバカリが産卵しましたの写真

更新日:2015.08.16ヒバカリが産卵しました

更新日:2015.08.16

ヒバカリが産卵しました

毎日暑い日が続きます。涼しいはずの渓流に釣りに行っても腕が真っ赤に焼けるほど暑いです。そしてなかなか釣れない・・・。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

先日横浜の繊細な小型のヘビであるヒバカリが産卵しました。

ヒバカリは小魚やオタマジャクシ、ミミズなどを食べる小型のヘビです。野毛山動物園では昨年にペアが揃ったので、繁殖を試みていました。冬は飼育事務所の裏の物置で冬眠させ、冬眠明けは小魚やオタマジャクシをたらふく与えて様子を見ていたのですが、同じ日本のヘビであるジムグリのようにオスがケース内で徘徊を始めるという分かりやすい目安がなかったんです。そこで6月に数日間オスメス同居をさせたのですが、特にオスがメスを追い回したりという行動は観察できませんでした。



数日でまたオスとメスを分けて飼育していたところ、7月終わりくらいからメスが床材を水まみれにすることが多くなりました。よくよく観察するとメスの腹部が数珠のように膨らんでいるようにも見えました。食欲も落ちてきて入れておいた小魚を全て残すようになりましたので・・・。



産卵できるように湿らせたミズゴケを入れたタッパーをケースに入れておいたところ・・・。



8月の私の休み明け、ヒバカリのメスをよくよく見ると、腹部の数珠状の膨らみが無くなっているように見えました(それくらい微妙な膨らみだったんです)。そこでタッパーを取り出してひっくり返してみると、底に7つの卵発見!!



タッパーのふたを取って、ミズゴケをどかしてみたところ。綺麗に並んでいました。



現在乾きすぎないように、でも蒸れないように少し隙間を開けてタッパーのふたをして、24~25℃位で人工孵卵をしています。うまくいけば9月の初めに孵化する予定です。