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ミツマタの写真

更新日:2025.03.19ミツマタ

更新日:2025.03.19

ミツマタ

ミツマタは、ジンチョウゲ科の落葉低木で高さが1~2メートルになり、中国中南部・ヒマラヤ地方が原産地と言われています。

漢字では、「三椏」「三叉」その名前の由来は、その枝が必ず三つに分かれることから「ミツマタ」と名づけられました。

葉は互生し、長さ8~15センチの広披針形で薄く、裏面は粉白色です。花期は3~4月頃に葉に先立って、三又に分かれた枝の先に球形の頭状花序をつけ黄色の花を咲かせ、甘い香りを漂わせます。

ミツマタ2.jpg

枝先に花だけを開花する姿は、冬が終わり待ちわびた春がようやく来たことを告げているようにも見えます。

花弁のように見える萼は筒形で先は4裂し、内側は黄色、外側には白い毛が密生します。

樹皮は黄褐色で繊維質が強く和紙の原料、特に日本紙幣の原料として大きな役割を果たしています。

切り株から約1年で成長する枝の繊維を原料とし、こすれや折り曲げに強く、現在の手すき和紙では、コウゾに次ぐ主要な原料となっています。

イースト