更新日:2016.06.075月6月は雛祭り!
更新日:2016.06.07
5月6月は雛祭り!
金沢動物園は現在、絶賛ひな祭り中!
えっ?
3月3日の間違えでは?
いえいえ、5月はスズメやツバメなど、鳥たちの巣作りと子育てのシーズンなのです。
ですから、巣から落ちたり、ケガをしたりした鳥たちがたくさん運ばれてきます。
金沢動物園では、年間に350件前後の保護個体を受け入れています。
4月から今年度のカウントを始めて、すでに6月1日の段階で110件。
1年の3分の1以上の数がこの期間に集中します。
相談の電話が1日に10件以上よせられる日も。
この期間担当者は、餌をねだる雛の元気なピーピーピーピーという声に
てんてこ舞いです。
こんな、丸裸のヒナだけではなく、無事巣立ったヒナが、
迷子と間違えられて連れてこられるケースも多々あります。
実は、スズメやシジュウカラ、メジロなどは、この写真のように、
まだ羽根が不完全で空を飛べるようになる前に巣から飛び出して、
地面をピョンピョン跳ねながら、親から餌をもらって最後の数日を過ごします。
この事実を知らない方から見れば、まさに迷子に見えても仕方ありません。
また、知識があっても、カラスやネコに食べられちゃうと
心配される方もいらっしゃいます。
でも、わが子を目の前で連れて行かれてしまう、
野生の厳しさも踏まえて、親鳥になった気持ちで見守っていただけたらと思います。