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保護されたタヌキたちの写真

更新日:2014.11.18保護されたタヌキたち

更新日:2014.11.18

保護されたタヌキたち

タヌキの保護原因で多いのが疥癬(かいせん)症という皮膚病です。


(疥癬症を発症したタヌキの幼獣)

 

ヒゼンダニがタヌキに寄生し、卵を産んで増殖します。

激しいかゆみを伴うので、タヌキは全身をかきむしり、

毛が抜け、かさぶたの様なガサガサの皮膚になってしまいます。

 

疥癬症のタヌキの治療はヒゼンダニに効く薬を注射します。

症状が回復してくると、ガサガサだった皮膚がツルツルで健康な皮膚になり、

そしてやがて全身にしっかり毛が生えてきます。



(健康な皮膚に戻ったタヌキ)

 

皮膚を健康な状態に戻す治療として、シャンプーをすることがあります。



汚れやフケなどを洗い流し、皮膚の代謝を促進します。

 

すっかり回復し元気になったタヌキたちは、野生に復帰することができます。


(森へ一目散に駆けてゆくタヌキ)

 

これから寒くなると、疥癬症のタヌキは寒さで免疫力が落ち、

症状が重症化する場合が多く、金沢動物園に運ばれてくるタヌキも増えます。

 

野生復帰を目指してタヌキたちと共に寒い冬を乗り越えようと思う担当者なのでした。

  

最後は良いお顔(?)のタヌキでお別れです!


森に帰っても、元気でね!

 (渡辺 海咲)