更新日:2025.11.10ズーラシアの野鳥⑪
ズーラシアの野鳥⑪
こちらのブログではズーラシア園内に生息する野鳥を紹介します。
(前回の記事はこちら:「ズーラシアの野鳥⑩」)
保護動物の人工育雛や人工哺育等に追われているうちにあっという間に秋になってしまいました・・・。
今回と次回で夏に紹介できなかった鳥たちを紹介します🐥
今回紹介するのはこちら。
ツバメです!

春から8月頃にかけて、園内の様々な場所で観察することができます!
一部の獣舎では毎年、巣を作り、繁殖しているようです。

飛行に特化した鳥なので、とまっている姿よりも、このように飛んでいるシルエットを目撃することも多いと思います。
長く伸びた尾羽(燕尾(えんび)ともよびます)や、スイーっと軽快に飛ぶ様子で、他の鳥と判別できます。
実はツバメたちは暖かい季節に日本に渡ってくる渡り鳥です。
日本で子育てをしたのち、8月頃に東南アジア方面に渡り始めます。
ツバメたちは8月頃に集団で集まり(ねぐら入りと呼びます)南方に渡っていきます。

こちらは今年度保護されたツバメたちの一部です。
8月ごろに全羽野生に返しました。
園内で撮影した野生個体の写真が少ないので、保護個体の写真で特徴をお伝えします🐥
特徴①:長い羽

体のわりに大きな翼をもっています。
羽ばたく回数を少なくしてスィーっと飛ぶことが出来ます。
特徴②:短い脚

飛翔適応しているため、他の鳥と比べて短い脚をしています。
この個体は約2㎝ほどでした。
特徴③:薄く細いクチバシ

飛びながら、昆虫などを捕まえて食べます。
正面顔はこんな感じです!!!
※保護個体は幼鳥です。成鳥と比べて色が薄めです。
ツバメの体をよく観察してもらえたでしょうか?
今年、野生に返したツバメたちが無事に暖かい地域に渡って行けていますように!
傷病動物担当 尾形🐥
(横浜の③動物園での取組みはこちら:「傷病鳥獣保護の取組み」)