横浜の3動物園の取組み

傷病鳥獣保護の取組み

傷病鳥獣保護

高病原性鳥インフルエンザ防疫対策に伴い、令和5年10月12日(木)から当面の間、けがや弱った鳥類の受入れを休止させていだきます。園内で飼育する鳥類を守るための措置となりますので、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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横浜の動物園では神奈川県から委託を受けて、県内の野生動物がケガ、病気等で生命の危機にある場合、これらを保護、治療し自然に帰す取組みを行っています。ケガや病気で苦しんでいる野生動物を見かけた時は、下記までご相談ください。
神奈川県外の場合は、各都道府県にお問合せください。

保護する際の注意

  • アライグマやタイワンリス等の特定外来生物及びドバト、カラス、ハクビシンは保護の対象となっていないため受け入れることができません。予めご了承ください。

  • どんな動物もむやみに素手で捕まえようとはせず、捕獲が必要な場合は下記までご相談ください。また動物園等にお持ちいただく場合は事前にご連絡ください。

野生動物がケガしている!

哺乳類の場合
種類とケガの程度を確認してください。よくわからない場合や、大量の出血、骨折等で保護が必要な場合はご連絡ください。捕獲方法をお話しします。

鳥類の場合
種類とケガの程度を確認してください。猛禽類(ワシやフクロウの仲間)など爪とくちばしの鋭い鳥や、ツル、サギなどくちばしがとがった鳥は、危険なので近づくには注意が必要です。 また小さな鳥は拾われたときのショックで死亡してしまうことがあります。扱いがわからない場合や、保護が必要な場合はご連絡ください。捕獲方法をお話しします。

その他の動物、よくわからない動物の場合
毒や牙を持った動物の可能性もあります。触れたりする前に必ずお問合せください。

病気かもしれない動物を見つけた!

明らかに病気とわかる場合は、素手で触らずに、まずお問合せください。捕獲が必要と判断される場合は、捕獲方法や注意点をお話しします。もし触る必要がある場合は手袋などをして、触った後は手をよく洗ってください。

お問合せ先

神奈川県立自然環境保全センター

厚木市七沢657
TEL:046-248-0500
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日から翌年1月4日まで)

よこはま動物園ズーラシア

横浜市旭区上白根町1175-1
TEL:045-959-1000

野毛山動物園

横浜市西区老松町63-10
TEL:045-231-1307

金沢動物園

横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
TEL:045-783-9100

一刻を争う場合はお近くの開業獣医師(動物病院)にご相談ください。 応急処置をして動物園などに連絡してもらえる場合があります。

こんな時は...

野生動物のこどもを見つけた

人家の近くではタヌキなどのこどもを見かけることがあります。これらの多くは、親がエサを採りに行っている間、留守番をしているこども達です。道端の側溝や廃屋の屋根裏などに見られますが、そのままでは危険な場合を除いてそっとしておきましょう。人が近くにいると、親はいつまでたってもこどものもとに戻ることができません。
親とはぐれた可能性のあるこどもについても、そのままでは危険な場合(例:車道を歩いている、切り倒した木から落ちてきた)を除いて、なるべく人は手出しをしないようにしましょう。飢えて弱っていたり、寒さでこごえていたり、病気や衰弱が見られる場合は保護したほうが良いこともあります。判断に迷う場合はまずお問合せください。

鳥のヒナを見つけた

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鳥のヒナには大きくわけて2種類の時期があります。ひとつは「巣立ちビナ」、もう一つは「巣立つ前のヒナ」です。

「巣立ちビナ」
巣立ったばかりのヒナは姿も頼り無くほとんど飛ぶことができません。5月から7 月の巣立ちビナが多い時期、こういった巣立ったばかりのヒナを「巣から落ちている」と動物園に持ってきてくれる方が非常に多くいます。しかし、巣立ちビナは、親からエサの取り方や飛び方を教わっている最中で、自分で生きていく練習をしているところです。親が責任を持って育てていますので、そっと見守ってあげましょう。
人はヒナを外敵から守ることはできますが、エサの取り方や飛び方という大変重要な教育をすることができません。エサの取り方を知らない鳥は、野生に帰ったときにエサを取れずに飢え死にしてしまいます。
もしも、ネコに狙われるなどの危険な場合は、一時的に保護し、すぐにもとの場所へ戻してください。親鳥がヒナを探しています。人が近くにいるとヒナに近付けないので、その場を離れるようにしましょう。

「巣立つ前のヒナ」
巣から落ちたヒナを見つけたら、まず巣に戻すようにします。ツバメの巣が壊れてしまったときはカップ麺の空き容器などを使って巣を修復します。巣がわからない、戻し方がわからないという場合はお問合せください。ヒナが弱っていたり、ケガをしている場合は、保護していただく場合があります。保護するときは、飛び回って危険な方へ追いやらないように気を付けてください。人の手で持ち続けるとショックに陥ることもあります。

日本鳥類保護連盟「ヒナを拾わないで」キャンペーンについてもご参照ください。


日本の自然にはいないはずの野生動物を見つけた

「見たことのない動物だな?」「ペットの動物が逃げてきたのかな?」
日本の野生動物ではない場合、飼育されていた動物であることが考えられます。判断に迷う場合はお問合せください。これらは野生動物とは扱いが違い、拾得物として警察に届けます。警察では預かって落とし主を探します。
アライグマは意外と気が荒く、安易に手を出すとケガをします。カメやトカゲの仲間の中にも危険な種類がありますので、手で触れないようにしてください。

飼われているらしい動物を見つけた

明らかに家畜とみられる動物の場合は、拾得物になりますので警察に届けてください。また、横浜市内でケガをしたり衰弱したりしているカイウサギ、ニワトリ、 アヒル、デンショバト(レースバト)を見かけた場合は、最寄りの保健所にご相談ください。

ご注意ください

野生動物を捕獲したり飼育したりすることは、一時的に保護する場合を除き法律で禁じられています。
伝染病予防などのため、動物を触った後はせっけん等で手をよく洗いましょう。また動物捕獲、移送に使ったタオルや箱などはなるべく捨てて再利用は避けましょう。