更新日:2025.11.14この顔なんの顔?
この顔なんの顔?
みなさんこんにちは、ほのぼの広場担当です。
肌寒い季節がやってきましたね。最近のほのぼの広場の動物たちは、どんぐりやカキといった秋の味覚を楽しんでいます。

どんぐりを探すのに夢中になっているココアとチャイ。
ほのぼの広場の周りに落ちているのはシラカシの実ですが、園内には他にもたくさんの種類のどんぐりが落ちています。探してみても楽しいかもしれません。
特別に用意したカキはカットしてミニブタに与えました。おいしかったようで、あっという間に食べ終わっていました。(※現在は豚熱対策のため非展示です)
さてそんなすっかり秋模様のほのぼの広場ですが、この前ヤギのメメがこんな顔をしていました。
上を向いて上唇をひっくり返しています。なかなかユニークな表情ですが、なぜこんな顔をするのでしょうか。
これはヤギやウマなどの哺乳類に見られる生理現象で、「フレーメン反応」といいます。匂いに反応して上唇を引き上げ、ヤコブソン器官という特殊な嗅覚器官でフェロモンを感じ取っています。
ではメメが一体何の匂いに反応したのかというと......
オハギのオシッコの匂いに反応したのでした。フェロモンはオシッコなどにも含まれているためです。メメもオハギもメスですが、フレーメン反応はオスからメスへだけではなく、メス同士でも行われることで知られています。
またこの日のメメはオシッコの匂いを嗅ぐ以外にも、オハギのあとを追いかけたり、お尻に頭をこすりつけたり、背中に乗ってマウント体勢を取ったりしていました。
メメのこれらの行動は発情期によく見られるもので、発情期にはフレーメン反応も頻繁に見ることができます。
(オハギを舐めた後、しばらく舌が出しっぱなしになっていたメメ)
発情期でなくても、ヤギはお互いのオシッコの匂いを嗅いでは、たびたびこのフレーメン反応を起こしています。
狙って見るのはなかなか難しいですが、ヤギがオシッコを嗅いでいる姿を見かけたらぜひ観察してみてくださいね。もしかしたらこの顔が見られるかもしれませんよ。

ほのぼの広場担当 たなか