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更新日:2026.04.26怖い目??

更新日:2026.04.26

怖い目??

※このブログ内では草食動物の「目」がドアップで映ります。苦手な方はお控えください。

 

突然ですが、みなさんオオツノヒツジはどんな「目」をしているか知っていますか...?

 

なぜこんなことを聞くかというと...オオツノヒツジを見ているお客様から目が少し怖いよねという声を聞くことがあります。

オオツノヒツジに限らず、ヤギやヒツジの展示場でも聞いたことがあります。

 

今回は、人によっては怖い印象を持つオオツノヒツジの「目」についてご紹介します!

 

では、さっそくどんな「目」だったか思い出してみましょう。

1オオツノの目.jpg

じゃん!

 

長方形の黒目が結構、印象深いのではないでしょうか。

これは、「水平瞳孔」と呼ばれ、黒目(瞳孔)が長方形になっているのが特徴的です。草食獣ではよく見られ、ヤギもヒツジもみんなこの瞳孔の形をしています。

2ヤギの目.jpg3ヒツジの目.jpg

しかし、人間の瞳孔は基本的に丸ですよね。

では、なぜ草食動物の瞳孔は長方形なのでしょう?

4オオツノ目 ドアップ.jpg

実は、瞳孔が水平だと水平方向の視野を大幅に広げる効果があります。また、草食動物の目は頭の側面に配置されているため、300度を超える視野範囲を可能にします。

天敵の存在にいち早く気づくために広い視野を持つことはとても大切です!

5ワサビ正面顔.jpg6ワサビ横顔.jpg

また、水平瞳孔は側面や下部から目に入る光の量を増やし、上方からの光の量を減らすといわれています。

こうすることで、地面がより見やすくなり急に逃げる必要がある場合に、非常に役に立ちます。

 

しかし、こんなに便利な目も採食時に下を向いてしまっては意味がないのでは...?と思いますよね。

でも、大丈夫!

実は、草食動物の目はなんと回転することでこの問題を解決しています。

この現象は、「サイクロローテーション」と呼ばれており、自動的に眼窩内で眼球が回転し、頭部の姿勢に関わらず瞳孔が地面と水平に保たれるようになっています。

そのため、視野範囲はそのままの状態で地面の草を食べることができるのです。

7頭下がっても瞳孔水平.png

↑頭を傾けているが、瞳孔が地面とほぼ水平

 

このように、目の構造には動物種の生活様式や採食方法などが密接に関連しています。

水平瞳孔は被食者である草食動物が生き残るために適応していった結果だったのですね!

 

怖い印象を与えることのある草食動物の目ですが、少しだけ印象が変わったのではないでしょうか?

8タイヨウ.jpg

金沢動物園には、様々な草食動物がいます。同じ草食動物でも種によっては、虹彩との色味があまり変わらなく水平瞳孔がわかりにくい場合もあるようです。例えば、馬など。

9馬の目.jpg

見比べてみてもおもしろいかもしれませんね。

 

佐藤