更新日:2022.12.05ツワブキ
更新日:2022.12.05
ツワブキ
海岸や海辺などに生える30~70cmの常緑の多年草です。名前の由来はツヤのあるフキ、ツヤフキが転訛してツワブキになったと言われています。花や葉が美しいのでよく庭に植えられています。
ツワブキは海岸でよく見られます。沖縄の山の渓谷ぞいに生えるものは葉が扇形をしていて、リュウキュウツワブキと呼ばれています。日陰でもよく育ち園芸種も多くあり、径5cmほどの頭花をつけます。
古くから、綿毛をかぶった若い葉柄を佃煮にしますが、しょうゆとみりんで煮しめたものだから黒みがかった茶色になって、それを伽羅(きゃら)の色にたとえたものだといいます。植物図鑑などではツワブキの説明の中で、「本当のキャラブキはこれを煮たもの」と断っています。フキを煮たものはキャラブキではないそうです。
伽羅とは沈香の優良品の事をそう呼び、また葉はあぶってはれものなどに張ります。他の花が終わったころに黄色の花が咲き、初冬の季語になっています。
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