ツチガエルが繁殖しました！　～前編～

毎日暑い日が続きます。シャツが絞れるほどに汗をかきかき仕事をしている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は動物病院で飼育しているツチガエルのお話です。ツチガエルは水田や池などに生息している30～60㎜くらいのカエルで、背中や脚にいぼ状の突起があります。横浜市内では生息数が減っており、横浜市繁殖センターで域外（飼育下）保全と野生復帰の取り組みを行っています。
その取り組みに協力するため、金沢動物園では昨年秋、繁殖センターから3ペアのツチガエルを導入しました。そして今年の7月に無事繁殖に成功しましたのでご紹介します。

ツチガエルはよどんだ水で飼育するとあっという間に皮膚病などで死んでしまうので、動物病院の一室で写真のような循環水槽を作り、飼育しています（非展示）。7月に入り、メスのお腹が大きくなって繁殖センターでは産卵したというお話も聞いていたのですが、こちらではなかなか産んでくれませんでした。



そこで、オーバーフローの排水パイプに、水位が深くなるようにもう1本パイプを接続し・・・。



陸地に大量に霧吹きをしました。雨の再現です。



カエルが水をかぶって草の間から出てきました。

後編に続きます。

傷病鳥獣、教育普及担当時々両生類担当　桐生　　

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