更新日:2021.05.22いろいろ。たまごとか巣とか。
更新日:2021.05.22
いろいろ。たまごとか巣とか。
春はいろいろな生き物が繁殖する季節。生きもの館だけでなく、園内でもいろいろな卵が見られました。
まず、生きもの館では・・・。
メダカが産卵。メダカの卵には毛があり、水草などに絡みつく仕組みです。
こちらはホトケドジョウの卵と稚魚。ホトケドジョウの卵は水草などに産み付けられますが、粘着力が弱いようでぽろぽろ落ちます。2日くらいであっという間に孵化します。
左は孵化したての稚魚。
これはイモリの卵。よーく見ると表面にスジが入っています。理科の授業で習った「卵割」覚えてますか?
野外ではこんな卵が。
スズメの卵。外にコロンと落ちていました。たぶん無精卵(孵化しない卵)だと思います。
動物園のスズメは動物の寝室の天井付近に巣作りしています。敵がこない場所をよく知っています。
園路沿いの藪の中には爽やかな青緑。
ガビチョウの卵です。外来種なので素直に喜べないところもありますが、見つけたときは単純にうれしい。
他の鳥たちも巣作り中です。
たぶんキジバト。オカピの近くにあります。
シジュウカラはメスが内見中。ゾウの近くの物件です。
オスは外で安全確認。ネクタイみたいな黒い模様が太いのがオスです。
シジュウカラが内見している近所にはヤマガラが巣作り中。コケを運んでいます。
カラスやハト、シジュウカラなどは意外と人の近くで巣作りしていることが多いです。ツバメも人里で家の軒下などに営巣しますが、金沢動物園では巣作りしません。ただの山だと思っているのでしょうか。
鳥の巣を見つけたときは遠くからそっと見守りましょう。鳥にとっては人も怖い存在なので、驚かせると子育てを止めてしまうかもしれません。
気遣い上手になると、生きものが姿を見せてくれるようになると思いますよ。
飼育展示係 先崎