
更新日:2016.11.17紅葉が見頃を迎えました!
紅葉が見頃を迎えました!
二十四節気のひとつ、「立冬」が過ぎ、9日には木枯らし一号も吹いて、金沢自然公園はいよいよ紅葉の見頃を迎えました。
ののはな館前景
一般的に秋の紅葉とは、サクラ、カエデ、コナラ、イチョウなどの落葉広葉樹が日照時間の短縮や気温の低下にともない、活動がおとろえて葉が変色する現象を言います。
寒い冬にそなえて植物が休眠の身支度をしているのですね。
アメリカ区のモミジバフウ 明るい緑から暗い濃赤色までグラデ-ションがきれいです。
紅葉は一日の平均気温が15度を割ると色づきが始まり、8度以下の低温にあたると 拍車がかかるといわれています。
アフリカ区のナンキンハゼも同じような具合です
紅葉は日中に天気がよい(紫外線が強い)、昼夜の寒暖の差が大きい、適度の湿りけがあるなどの気象条件がそろうとより鮮やかになる傾向があります。
金沢自然公園では、ふつう紅葉の先駆けをつとめるサクラやカツラは、最近あんまりはかばかしくありません。
なぜか葉っぱがはやく落ち始めてしまいます。
本年は台風の襲来もなく、塩害も被らなかったのでよい紅葉を期待していましたが、それほど目立たないまま経過しました。
これに代わって、このあたりで素晴らしい(と思うのは自分だけかしら?)のはケヤキの紅葉です。
ケヤキはタンニン性の色素の関係で褐色に変化します。
見上げるとこんな感じ↑です。
個体差があって、赤、オレンジ、黄が入り混じって公園全体に散らばっています。
濃淡が良い感じをかもしていて素晴らしいですね。
のんびり野原のケヤキです
さて、鮮やかな紅葉の代表格は今どんなふうかと見てみますと...。
いよいよですねぇ。
みずの谷のモミジ
バーベキュー場のイチョウ
紅葉は地域によっても、年によっても、樹種によっても千差万別のあらわれ方をします。
もう少しミクロな目で見れば、同じ樹種でも早い、遅いの差が生じたりします。
このあたりは温暖な気候のため、北国や高地のように急激に気温が下がって全山一気に真っ赤に色づくというような紅葉は見られません。
円海山ゲート周辺
そのかわり、さまざまな樹種が次から次へとゆるやかに変わっていく移ろいを、長~い期間楽しむことができます。
小春日和の一日、錦織りなす金沢自然公園へぜひお運びください。お待ちしていまーす。
(担当:マグノリア)