
更新日:2021.05.07小満
小満
二十四節季「小満(しょうまん)」は、いのちがしだいに満ち満ちていくころのこと。草木も花々も、鳥も虫も獣も、日を浴びて輝く季節です。
5月は「こどもの日」中国を発祥とする厄払いのの行事で「端午の節句」「菖蒲の節句」といわれ、ヨモギをすりつぶして混ぜた草餅やササの葉で巻いたちまきが食べられます。香り高いショウブやヨモギは邪気を祓うとされ、この季節、菖蒲湯に入ったり、軒先にヨモギで作った人形(ひとがた)を吊るしたりして邪気祓いを行ったといいます。ヨモギは、どんなに踏みつぶされても、引きちぎられても日当たりさえあればすくすくと育つ丈夫な植物です。ヨーロッパでは「ハーブの女王」と呼ばれ、漢方でも浄血・造血作用・むくみ・冷え性の改善に効果のある薬草とされています。もうすぐ梅雨の季節。新型コロナウィルスで心も体も疲れてきたこの季節に毎日の入浴にヨモギを浮かべてリフレッシュしてみてはいかがですか。
ヨモギ キク科 園内各所
エゴノキ エゴノキ科 しだの谷入口
春から夏にかけてソメイヨシノの花が終わった後に咲き始めます。エゴノキの花は長い葉柄のばし、枝の先にぶら下がって咲きます。一つの枝の先にたくさんの花を咲かせ、満開のころには花で枝がいっぱいになります。
オカタツナミソウ シソ科 おもしろ自然林さくら山
5~6月頃になると曲がった筒状で長さ約2センチ程度の小さな青紫色の花を茎の先に直立するようにかたまって咲かせます。その花の形を波頭に見立て、丘に生えるタツナミソウの意味で「丘立浪草」と名付けられました。
サイハイラン ラン科 しだの谷
傘をすぼめたような花を咲かせるサイハイラン。花序を采配(戦場で軍勢を率いる際に用いた指揮具)に見立て名づけられたそうです。
ヤブデマリ スイカズラ科 しだの谷
高さ3~4mほどに育ち、この時期白い花を咲かせています。花びらは5枚そのうち1枚だけが小さくとてもかわいらしい花を咲かせています。
(けい太)