更新日:2020.10.20「秋の草花が咲く頃」
「秋の草花が咲く頃」
今年は台風の影響も少なく、秋の七草のハギやフジバカマ、ススキ、シロヨメナ、シラヤマギク、コウヤボウキ、オケラ、ホトトギス、イヌショウマなど、この時期に見られる野草が園地内で多く確認できましたので、いくつかを、ご紹介させていただきます。
① オケラ(キク科)
おもしろ自然林に自生しています。草丈は60cm内外で葉縁にはトゲ状の鋸葉がある、花は、茎頂にトゲ状の頭花をつけます。最近は、あまり見かけなくなりましたが、昔は、若い芽は食用で、また薬草や除湿等の目的で室内をいぶすのにも使用し、庶民の生活に溶け込んでいた植物だそうです。
② シロヨメナ (キク科)
しだの谷のやや湿った薄暗い場所に自生する野菊です。高さ30~100cm、頭花は2.5cm、葉は長楕円状で先は尖っています。冠毛が長く、葉がすべすべしているため、ノコンギクなどと見分けるのに役立ちます。
③ サラシナショウマ (キンポウゲ科)
バーベキュー広場の上部の斜面に自生しています。日本・朝鮮・中国北部などに分布する大型の多年草で、やや湿りけのある落葉樹林の日陰地に良く見られます。
名の由来は、春の柔らかい若葉を水にさらしてアク抜きをしたことに由来するそうです。また、根茎を乾燥させたものは「升麻(しょうま)」と呼ばれ生薬として使われています。花は、茎の頂きにブラシのような白い小花を沢山つけます。今回は、まだ蕾のサラシナショウマと、しだの谷で、すでに満開を迎えている同じ科のイヌショウマの花をご覧ください。
サラシナショウマ
イヌショウマ
コロナウイルスの影響で屋外に出ることを控えている方も多くいると思いますが。涼しくなり、園内散策をするには良い季節になりました。秋の草花の観賞や、ののはな館で開催している展示会をご覧に、お出かけください。
byネコチャン