～準絶滅危惧種 タシロラン～

7月のとある日・・・森沢山の会でボランテイア活動をされている、
植物に詳しい方がののはな館にかけ込んで来られました。

「タシロランが群生しています! こんなにきれいにタシロランが咲いたのは
横浜でも珍しいことです!」

ということで、一緒に見に行きました。


私は"ラン"という名前からして紫系の目立つ花を連想したので、
正直のところ・・・「あんまりきれいじゃないし、地味、
ホワイトアスパラガスのように見える元気のない植物だなー」
と思ってしまいました。


ののはな館に戻り、再度タシロランについて調べてみると、
タシロラン(田代蘭)は環境省のレッドデータブック準絶滅危惧種に
分類される希少なラン科の植物であることを知りました。

改めて見ると、ひっそりと森の中に咲く「神秘的な森の妖精」と表した人に共感しました。


タシロランは枯れ葉などを分解する菌類と共生する腐生植物で、
光合成をせず、暗く湿気のある林床に生育します。

発見者の田代善太郎氏にちなんで名付けられました。


※準絶滅危惧種タシロランの保護のため、撮影場所についてはお答えできません。
ご理解・ご了承くださいますよう、お願いいたします。

(ののはな美)

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