
更新日:2019.06.17初めて見る陸生ボタル ~ムネクリイロボタル~
更新日:2019.06.17
初めて見る陸生ボタル ~ムネクリイロボタル~
先日、大雨で動物を放飼場に出す自動ドアがショートして動かなくなり、朝から大変な思いをした今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
タイムリーなのでホタルネタが続きます。
雨上がりのバーラル舎裏で面白い虫を見つけました。見た目は完全にホタルです。持ち帰って図鑑で調べたところ、ムネクリイロボタルという陸生のホタルでした。
皆さんホタルというと水辺に棲んでいて幼虫はタニシやカワニナなど水生の巻貝を食べるというイメージが強いと思いますが、実はそんな蛍は少なく、日本に約50種いるホタルのほとんどは陸生なんです。
ゲンジボタルやヘイケボタルの発光器のあるあたりを見ても、2種では見られる発光器が見当たりません。成虫は光らないといわれています。いきもの館のバックヤードで真っ暗にしても光りませんでした。
やっぱりどこから見てもホタルですね。くしのような触角が特徴だそうです。
幼虫の餌は小さなカタツムリや写真のようなキセルガイの仲間ということで、こういった陸生の巻貝が多い金沢動物園だったら生息していけるのでしょうね。
昨年カモシカ舎で陸生ボタルのクロマドボタルを見つけましたが、それに続く2種目ということで、これで園内で4種類のホタルを見つけたことになります。本気で探せばもっと居るかもしれませんね。
(飼育展示係 桐生)