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紅葉にはまだちょっと早い頃の写真

更新日:2018.11.20紅葉にはまだちょっと早い頃

更新日:2018.11.20

紅葉にはまだちょっと早い頃

今年は台風による塩害の影響を受け、南斜面に面した樹木はかなりの被害を受けているようです。

しかし、動物園内のモミジやイチョウは、被害が比較的少なく、例年並みに紅葉が見られるのではないかと期待しています。

この辺の紅葉の最盛期は11月23日の勤労感謝の日前後が目安です。モミジはさらに遅く、12月の初旬から中旬になります。

それでは、紅葉にはまだちょっと早い、現在のいろいろな植物を、風景を交えながら紹介します。

①フユノハナワラビ.jpg

① オオハナワラビ (ハナワラビ科)市民の森の中明るい森の中

半日陰(比較的日が当たる)場所に生えます。写真の胞子はすでに熟していると思われます。

栄養葉の羽片が尖る特徴があります。

フユノハナワラビに似ていますが、こちらの栄養葉は形が雪の結晶のように五角形になるので、区別が付きます。

③クロガネモチ.jpg②クロガネモチ.jpg

②、③ クロガネモチ (モチノキ科)ニコニコゲート横

この辺では、冬の花の無い季節に真っ赤な実を沢山つけてくれるので庭園樹、公園樹としてよく使われます。

もともとは関東地方以西に自生する樹木です。

これから厳寒時の野鳥のエサになるまでしばらくこの色を見せてくれます。

④コウテイダリア.jpg

④ コウテイダリア 別名:キダチダリア (キク科) オセアニア区、ののはな館前

メキシコから中南米原産の植物で条件が良いと草丈が4~5㍍にもなります。

ダリアの中でもトップの大きさと言うことから皇帝ダリアの名前が付きました。

極端な短日性植物で開花時期が遅く、この辺では11月中旬から霜の降りるまで咲いてくれます。

⑤イソギク.jpg

⑤ イソギク(キク科)オセアニア区

千葉県の犬吠崎から静岡県の御前崎までの太平洋沿岸に自生するキク科の中では分布が狭い種です。

花はほとんど筒状花で黄色が美しいことから栽培され、特に菊人形づくりに利用されてきました。

⑥ユーカリ(ビミナリス).jpg

⑥ ユーカリ(フトモモ科)オセアニア区

オーストラリア原産で、ご存知の通り、葉はコアラの主食となる植物です。

写真のユーカリはビミナリスという種で、大木となります。

花は今頃から翌年の5月ぐらいまで、高くて見ることができませんが、枝の先で咲いているはずです。

青い空に白い幹が印象的でした。

 

⑦ビワ.jpg

 ⑦ ビワ(バラ科)のんびり野原

写真を撮りながら歩いていると、良い香りがしてきました。さすがバラ科の植物です。

みなさん余り知らないと思いますが、夏の初めに食べるビワは今頃花が咲くんですよ!そして香りが良いんですよ!

控えめな花ですが、なかなか美しい花です。

⑧展望台より.jpg

 ⑧ しいのき山展望台より金沢区市街地・海の公園方向を臨む

文庫周辺の商業施設やマンション群。海の公園の水族館の三角屋根やジェットコースター、住友のドッグの赤白のクレーンが鮮明に見えました。

今後冬に向かってさらに空気が澄んでくると東京湾の青も濃くなり、房総半島の山並みもさらにはっきり眺められるようになります。この日は天気が良かったのですが、ちょっとかすんでいました。

そんなわけで金沢自然公園の秋は12月中旬まで続きます。紅葉もこれからです。

花は少なくなってきていますが、実りの秋です。様々な植物の実を見るのもこの季節です。

山坂の多いのも当公園の特徴です。運動には最適ですよ! 

足腰を鍛えましょう。高台に立てば、⑧のような景色に出会えますよ!

by花咲じじい