更新日:2018.07.31ヤマアカガエル成長中
更新日:2018.07.31
ヤマアカガエル成長中
ニュースで「命の危険がある暑さ」という言い回しを聞いて、「昔はこんなのなかったな」と温暖化を実感してしまう今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日ベアードバク担当者が搬入された餌の木の葉(枝)についていたアシナガバチの巣を持ってきてくれました。この巣を見ると、小学生の頃に採ってきた巣の幼虫をイモムシの肉団子などで育てた記憶がよみがえります。最後にはアリにやられてしまいましたが・・・。
さて、3月に卵から孵ったヤマアカガエルたちですが、生きもの館のバックヤードで順調に成長しています。オタマジャクシの時には草食熱帯魚の餌を与え、5月の末頃から小さな子ガエルになって上陸していました。とんでもない数がいたので5匹ほど残して後は園内に放しました。
上陸したての1センチくらいの子ガエルには、写真のアブラムシを最初の餌として与えました。セイタカアワダチソウの先端に大量についている赤いアブラムシです。
枝ごと飼育容器に入れておくと、半日くらいで食べつくしていました。
少し大きくなったころから、育てている餌用のコオロギの幼虫にカルシウム剤やビタミン剤をまぶしたものを主に与え、時々、「生きものガーデン」にたまっている枯草を一掴みとって飼育容器に放り込みました。枯草の間にはダンゴムシ、ワラジムシその他もろもろ小さな生き物がたくさんいて、子ガエルたちは一生懸命食べています。
今では3~4センチくらいまで成長し、ヤマアカガエルらしさが出てきました。次の目標はこの子ガエルたちを成体まで2~3年位かけて育て、水槽内繁殖第3世代の子ガエルを得ることです。そこまでいけば完全水槽内累代繁殖技術が確立したといってもいいのではないかと思います。
(飼育展示係 桐生)