更新日:2018.02.16園内でヤマアカガエルの産卵が始まりました
更新日:2018.02.16
園内でヤマアカガエルの産卵が始まりました
寒さと暖かさが交互にやってきて、体温調節機能が変になりそうな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
そうはいっても少しずつ暖かくなってきているので、先日、夜に雨が降って暖かかった日、ヤマアカガエルがトンネルを出てすぐの滝の池で産卵しました。
ここのところ、朝毎日池を見に行っていたのですが、私の休み明け、夜の間に雨が降った日に30匹ほどのヤマアカガエルが池にやってきていました。
あちこちで抱接が始まっていました。ヤマアカガエルの場合、オスがメスの腹部に前脚で圧迫しながら抱きつき、その刺激でメスが産卵します。その際、オスは精子を放出し、魚の様に体外受精をするのです。
あちこちに産卵された卵が見られます。
写真はピンボケですが、よく見ると卵が2つに分かれています。すでに発生が始まっているんです。14日前後でオタマジャクシになるそうです。
お産卵の終わった個体は、山へ帰ろうとしています。ただし、開園時間中はお子さんたちがカエルを見て大騒ぎをしているので、中々水から上がれない様です。
これらの卵がすべてカエルになってしまったら園内がカエルだらけになって大変ですが、ここで産まれるオタマジャクシの多くがヒバカリやヤマカガシ、ニホンマムシなどのヘビたちの餌になっています。ヘビが生息できる環境とは、生きものの多様性が豊かな場所なんですね。
(飼育展示係 桐生)