更新日:2017.10.27生きものガーデンを作っています その①
更新日:2017.10.27
生きものガーデンを作っています その①
セミたちの声がほとんど聞こえなくなり、秋の鳴く虫たちの声が朝夕を中心にとぎれることなく聞こえる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
4月に金沢動物園に異動してきて早くも半年が過ぎました。「身近な生きもの館」は元々ヘラジカの獣舎だったところです。ヘラジカがいなくなった後に獣舎の有効利用で「身近な生きもの館」になったという経緯があります。そんなわけで建物は利用されているのですが、放飼場は手つかずになっていました。
ここを放っておくのはもったいないなと思ったわけです。そこで放飼場全体を生きものが集まる生きものガーデンにしてみようと思い立ちました。チョウが集まるバタフライガーデンというのはありますが、その拡大版のイメージです。
落ち葉に埋もれていましたが、ヘラジカ用の大きなプールまでありましたので、きれいに掃除して水をため、ヨシやヒシ、浮草などの植物を植え、メダカやオタマジャクシ、タニシなどを放してみました。
植物が繁茂するにしたがって、プールであったその場所は徐々に「池」になっていきます。
メダカやタニシも増え、トンボも集まってくるようになり、先日は丸々太ったギンヤンマのヤゴも確認できました。
放飼場に大きなプランターを置き(ズーラシアで開催された緑化フェアで使われていたものの再利用です)、チョウが蜜を吸いに集まる花や・・・、
アゲハの幼虫の餌になるカラスザンショウ、キアゲハの幼虫が食べるセリ科のアシタバやパセリ、セロリなども植えてみました。続きはその②で。
(飼育展示係 桐生)