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キィァンガと担当者、挑戦の日々の写真

更新日:2026.05.23キィァンガと担当者、挑戦の日々

更新日:2026.05.23

キィァンガと担当者、挑戦の日々

202657日に30歳を迎えたオカピのキィァンガ。ツヤツヤの毛、旺盛な食欲、1日展示場を歩いて過ごしている姿はとても若々しく見えます。
キィァンガ4月16日.jpeg
それでも最近では少し疲れやすくなったのか、展示場で座っている時間が増えてきました。
キィァンガ4月12日.jpeg

そこで心配なのが蹄です。
有蹄類(蹄のある仲間たち)は蹄の状態がとっても大事です。
形が悪くなったり、伸びすぎてしまうと、歩行に影響が出たり、脚の健康にも影響したり。
キィァンガにも少しずつですが、そういった影響が見られるようになりました。
滑りやすい場所があったり、少しの段差や足元の障害物を気にしたりしていました。
滑りやすい場所には真砂土や火山礫を敷いて滑り止めにしました。
越えにくい障害物となりそうなものは少なくしました。
あとは蹄の状態を整える段階です。
年齢を重ね、立った状態での削蹄(蹄のお手入れ)が難しくなってきました。
じゃあどうしよう。
座っている時間が長いなら、座っているときに削蹄できたらいいんじゃないか。
飼育の先輩方の知恵を借り、時々確認をしてもらいながら、まずはキィァンガの隣に座ることから始めました。
キィァンガ4月4日.jpeg
座っている状態というのは、敵が来てもすぐには逃げられません。
キィァンガも逃げにくいこの体勢を長くは続けませんので、座っているのを見計らって担当者は隣へ行きます。
最初はすぐに立ち上がって移動していました。
慣れない担当者がいきなり近くまでやってきてしゃがむので、キィァンガも「なんだろう?」と立ち上がります。
隣へ座る練習をする日々が始まりました。
最初は1mほどの距離で立ち上がっていました。
しかし、練習を重ねるごとに距離を縮めることに成功!
5月上旬には担当者の手が届く範囲に座っても、落ち着いて座っていてくれるようになりました。大進歩です。この日はとても感動したのを覚えています。

(担当者もやや緊張しているため、写真を撮り忘れました。)

ここから焦ってはいけません。
手の届く範囲に来たからといって、触ることを許されたわけではないのです。
しばらく隣に座る日々を続け、そしてついに。
そっと蹄に触れることができました。
一瞬ぴくりと動きましたが、立ち上がるそぶりはありません。
そのまま足先をつかんで少し持ち上げてみました。
蹄の裏がよく観察できました。
キィァンガの蹄2026.05.13.jpg

今度はこの「足に触れる」という動作を続ける必要があります。
先はまだ長いかもしれませんが、キィァンガと協力して削蹄までたどり着けるよう、挑戦していきます。
お天気のいい日、担当者が展示場でしゃがんでいたら、「お、練習しているな」とそっと見守っていただけますと嬉しいです。
キィァンガ、これからよろしくお願いします。
上向きキィァンガ.jpeg

(人生の先輩キィァンガについてく新人:谷)