
更新日:2025.02.03地面、掘り返してみました。
地面、掘り返してみました。
みなさまこんにちは。
タンチョウ・ホンシュウジカ担当です。
お久しぶりです。
ブログ更新が半年に一度の低頻度で申し訳ありません。
昨年冬には「落ち葉、敷いてみました。」というブログを書かせていただきました。
内容は、寝室の環境改善のため、落ち葉を敷き詰めたというものです。
当園のタンチョウ「タイラ」は、両足に「趾瘤症(しりゅうしょう)」を患っています。現在、状態は安定していますが、足場が硬いと症状が悪化する可能性があります。趾瘤症対策のため、歩く場所は硬くない方がよいのです。
さて、今年はついに、展示場も柔らかくしようということで、担当者はえっさほいさと、手作業で掘り返しています。
↓最初はこのくらいの範囲でした。
作業を始めるとタイラが近づいてきて、距離を取るために別の場所を掘ると、また近づいてきて・・・。
なかなか作業は難航しました。
お互いの安全確保の観点から、タイラと担当者は、接触しないように適切な距離を保って作業を行っています。
↑池を挟んで反対からも掘っていきます。
地道な作業が続きます。
(↑見切れタイラ)
タイラは、掘り返した柔らかい土がお気に召したようで、掘り始めると近づいてきてミミズなどを探しています。
ふかふかの地面にするため、掘り返すだけでなく、松の葉や落ち葉を土に混ぜつつ(農業ではすき込みと呼ぶ手法で、藁などの有機物を土に入れ込むことがあるそうです。) ふかふか、ふわふわになるように挑戦しています。
(↑大雑把なすき込み)
↑さっそく様子を見に来ました。
なかなか進まない作業・・・。
数回に分けて行っています。
だんだんと範囲も広がりました。
もう少しで掘っている部分が繋がって道になりそう!
掘り返した土を触ってみると、数日経過してもふかふかでした。
もともとはタイラの足のために始めましたが、掘り返した土に興味を持ち、行動の変化も見られています。エンリッチメントの役割も果たしているようです。
タイラの趾瘤症対策のため、飼育環境改善のため、地面掘り返してみました。
(地面掘り返し師、担当:谷)