更新日:2024.03.31フクロウ(野生)のヒナが孵りました。
更新日:2024.03.31
フクロウ(野生)のヒナが孵りました。
金沢動物園の森で野生のフクロウのヒナが孵化しています。
2月22日に一つめの卵を産みました。
数日ごとに産卵し、今年は合計で3つの卵を産みました。
それから卵を抱き続けること約1か月・・・
3月25日の映像で2羽のヒナを確認することができました。
写真ではわかりにくいですが、丸で囲ってあるのがヒナ。
動画だとわかりやすいです。
ヒナを確認する数日前からエサになるネズミ等を巣箱内に残すようになり、一晩で2~3匹のネズミと1羽の鳥(のようなもの)を持ち込むこともありました。
この時の天候は連日の雨。条件が悪い中、多数の獲物を捕らえてくるフクロウの狩りの上手さにはあらためて驚かされました。
ちなみに、主な獲物はアカネズミ。金沢動物園の森に暮らす野ネズミです。
写真は冬にネズミの調査をおこなった時のものです。
子育ての様子は身近ないきもの館に設置したモニターでご覧いただけます。
ライブ映像なので、日中はフクロウが寝ていたり、日差しの関係で画面がほとんど見えなくなることもあります。朝夕がおすすめです。
フクロウの巣箱かけや観察の取り組みを始めて4年目。ようやく子育ての様子をいきもの館のモニターで紹介できるようになりました。
野生のフクロウの暮らしが垣間見えるようになりましたが、必ずしもすべてのヒナが上手く育つとは限りません。無事に巣立つことを願うばかりです。
例年だと5月上旬が巣立ちの時期です。しばらくの間、皆さんと一緒にフクロウの暮らしを観察していきたいと思います。
先崎