更新日:2023.04.22おとなの階段のぼる【前半】
おとなの階段のぼる【前半】
昨年4月28日に誕生したスーチョワンバーラルのオスのヴァーヴが、ついにオス群れへ仲間入りしました!
今回はそのときの様子を前半と後半に分けてお伝えしていきたいと思います。
金沢動物園のスーチョワンバーラルは計画的に繁殖を行うため、オス群れとメス群れに分けて飼育をしています。
生まれた子どもは母親と一緒にメス群れで過ごしますが、子どもがオスの場合1歳前後になるとメス群れからオス群れへ移動します。
(母親ジャイアント(右)と一緒に牧草を食べるヴァーヴ(左))
しかし、急にオス群れへ加わるわけではありません。
同居する時間を最初は数時間、次は半日、その次は一日というように様子を見ながら徐々に長くしてお互い慣れていってもらいます。
オス群れとの同居初日。
メスたちと別れ、オス群れとの合流まで1頭になったヴァーヴ。
一方、新入りが入ってくることをもちろん知らないオスたち。
のんびり日向ぼっこをしていました。
そしてついに同居開始!
誰だ?と不思議そうに近づくオスたちと、緊張した様子のヴァーヴ。
始めのうちは他のオスたちと距離をとり、オスが近づいてくると逃げていたのですが、
さすが好奇心旺盛でやんちゃな性格のヴァーヴ。
開始から数十分ほどで自分からオスたちに近づく様子が見られました。
かと言って向こうから近づかれるとやはりまだ緊張するようで、毛づくろいをしたり餌を食べたりしているオスたちに自分から近づいては気づかれたら離れ、また近づいては離れ...をしばらく繰り返していました。
一方で、メス群れで約4か月間一緒に過ごした兄サツキのことは覚えていたようで、始めからすんなり近づいていました。
(※サツキは昨年8月にオス群れへ加わりました)
しばらくすると、サツキだけでなく他のオスたちとも一緒に餌を食べるなど落ち着いてきたようでした。
予想以上に同居がうまく進み安心したところで、本日はここまで!
初日は約2時間の同居でした。
次回、おとなの階段のぼる【後半】をお伝えしていきます。
お楽しみに!
飼育展示係 いかり