更新日:2020.10.06アギトアリで秋を感じる
更新日:2020.10.06
アギトアリで秋を感じる
アギトアリは2009年頃から横浜で確認されている国内移入種です。
アギトの名の通り、大きな顎が特徴です。森林性のアリで、主に森に棲んでいます。
アリは普段見かける働きアリとは別に、次世代の繁殖のためのオスアリと女王アリが巣の中にいます。オスアリと新女王アリにはハネがあり、繁殖の時期になると巣から飛び出て交尾します。オスアリはほどなく役目を終えて死亡し、女王アリはハネを落として地面に潜り、新たなコロニーを作るべく、産卵して子育てをします。というのが一般的なアリの繁殖生態です。中には女王が他種のアリの巣を乗っ取って、子育てをさせる種もあります。
アギトアリは秋にオスと女王が巣から飛び出すのですが、出現時期が異なり、その生態はよくわかっていません。
黒いのが女王で、肌色っぽいのがオスです
毎年、アギトアリのハネアリを見ると「秋だな」と実感するのでした。
ちなみに、アギトアリは毒針があります。久しぶりに刺されました。ハチほどではありませんが、チクリと痛いのでお気お付けください。
飼育展示係 先崎