更新日:2023.05.20ゾウとバナナ～エピソード0
更新日：2023.05.20
ゾウとバナナ～エピソード0
ゾウに、横浜市内の農家さんからいただいたバナナの葉と茎をプレゼントした話、実はその前の話があります。
さあ、今日はバナナをあげるぞ！と担当者が張り切っていた開園前。お客さんにも見えるようにとゾウの展示場の横、ゾウが届かないであろう場所にディスプレイのつもりで置いておいたのですが。
その後はご想像の通り。
2本準備したうちの1本を、ボンが鼻を伸ばして取ってしまいました。
珍しいものをゲットしたボンに気付いたヨーコは、いつも真っ先に行くカランカラン（餌が入った筒状の給餌器）を放り出しボンの元へ。
しかし、少しも分ける気のないボンは、バナナをヨーコから遠ざけようと、あっちへ動かしたり、こっちへ動かしたり。
もらおうと鼻を伸ばすヨーコ、その鼻を自分の鼻でどかすボン。ちょっとだけゲットできた切れ端を、ようやく口に入れたと思ったら、その口の中にボンの鼻が伸び、奪い返されてしまう始末。
あらま、ボンさん、随分と意地悪だこと。
しばらくの攻防の後、ヨーコは諦め、いじけたようにドーゾちゃん（箱型の自動給餌器。中に牧草が入っています。）を探り始めたのでした。
そんなヨーコ。ほんのちょっとだけ食べることができたバナナの茎は、ボンがあげてもいいやと思うおいしくない部分だったのでしょうか。お昼の部ではあまり執着せず、結局2本ともボンのお腹に収まったのでした。カネコ農園のみなさま、本当にありがとうございました。楽しいバナナ体験でした。（はんざわ）