更新日:2022.10.03ブログ de トラベル ~ アメリカ南西部⑨ ~
ブログ de トラベル ~ アメリカ南西部⑨ ~
アメリカ出張編、ラスト2回です。今回はガラパゴスゾウガメ、アルダブラゾウガメの2大ゾウガメのお話です。
TC保護センターの敷地内にとても広い放飼場があり、カメ界の2大巨頭、ガラパゴスゾウガメとアルダブラゾウガメがいました。ガラパゴスゾウガメは南米ガラパゴス諸島のゾウガメ、アルダブラゾウガメはアフリカ大陸の東、マダガスカル島の北部にあるセーシェル諸島のゾウガメです。先祖となったリクガメが全く違うのに大きさや姿がそっくりなのは進化の妙を感じます。
性格は違いました。アルダブラゾウガメは臆病で全く寄ってこなかったのですが、ガラパゴスゾウガメは初めて見る私にも臆することなく、近寄ってきて餌をねだります。
職員の方がその辺に生えているウチワサボテンをあげろとおっしゃるので与えてみたら、喜んで食べていました。とげの少ない品種の様で、とげをまったく気にしていませんでした。
普段の餌は金沢で草食獣に与えているような干し草です。これを旺盛に食べていました。リクガメといえばフレッシュな草を食べているイメージがありますが、乾燥地帯のリクガメは現地で半分枯れたような草を食べています。ゾウガメが暮らす諸島はどうなのでしょうか。以前水に入って水草の様なものを食べている映像を見たことはありますが・・・。
当然糞も繊維質です。飼育下のリクガメの糞は繊維不足で柔らかくなりがちですが、彼らの糞はリクガメ飼育者が模範とするべき糞でした。
もともとオレンジ・アボガド農場だったところを保護施設にしているので、とにかく広く、カメたちがゆったりと暮らしていた印象が残っています。
次回、アメリカ出張編最終回「ヘサキリクガメ」 お見逃しなく。
(1回で終わるかな。終わらない気もするな。前編後編にしようかな。)
飼育展示係 桐生