更新日:2026.01.28第5回 ウマの小話「ウマの体②(目・鼻)」
第5回 ウマの小話「ウマの体②(目・鼻)」
前回のブログ:第4回 ウマの小話「ウマの体①(蹄と肢)」
<目>
モウコノウマを観察していると、後ろから近づいてきた上位の個体を避けるような場面を観察することがあります。実はウマの視野は広く、およそ350°の範囲が見えていると言われています。死角は真後ろの10°のみ。そのため、2頭で相互にグルーミングをする際は、向かい合って行うことでそれぞれの死角をカバーしています。
また、瞳は横長(水平)ですが、これは広い草原に生息する草食動物として視野を広く確保し、天敵である肉食獣をいち早く見つけるためとされています。ちなみに、小型ネコは縦長の瞳をしていますが、これは主に草むらなどで待ち伏せ型の狩りをする種が多いため、上下方向にピントを合わせやすくなっています。
視力は、0.6~0.8程度とされていて、近くも遠くもある程度よく見えます。また、ヒトよりも動体視力が優れていて、天敵(オオカミなど)を発見するのに役立っています。
色の見え方は、ヒトが3原色でものを見ているのと異なり、2原色でものを見ています。そのため、彼らの暮らしている環境であまり見ることのない、赤を認識するのは苦手とされています。一方、生息場所の草原に見られるような緑、黄色(地面の色)といった色は識別することができるとされています。
モウコノウマの横長の瞳
ツシマヤマネコの縦長の瞳
<鼻>
ウマの嗅覚はヒトのおよそ1,000倍と言われていて、仲間やヒトをにおいで識別し、記憶することができるとされています。また、多くの哺乳類と同様に口呼吸はできず、鼻呼吸のみとされています。またウマは、走りに特化して進化を遂げた動物のため、より多くの酸素を取り込めるように鼻が大きくなっています。

飼育担当者の手のひらのにおいを嗅ぐモウコノウマのカルミア
次回、第6回ウマの小話は「ウマの体③(耳・歯)」です。
<モウコノウマ担当>