
更新日:2025.02.122年ぶりのもう一種
2年ぶりのもう一種
ころころ広場の前にある大きな池が、ハスなどに覆われて水面が見えなくなることによって、開放水面を好むトンボが姿を消していた可能性がありますが、2024年の夏は開放水面があったため、先日紹介したような種も再び姿を見せたのかもしれません。
そしてもう一種、2022年には確認されていて、2023年は確認できず、2024年に再度確認された種もありました。こちらも開放水面のある環境を好む種です。
うむ、逆光でまったくわからん!
無駄な通信負荷をかけて申し訳ありません。こちらです。
コフキトンボ
という種類のトンボです。その名の通り胸部・腹部に青白い粉を吹くのが特徴です(粉を吹いているため「粉吹きトンボ」)。開放水面がある環境を好むため、生息場所の環境指標となる種です。
ですが、似たトンボは皆様よくご存じかもしれません。
御存知!シオカラトンボでございます。
おそらくズーラシア内でも最もよく見られるトンボの一つです。
環境適応力も強く、日本中に広く分布する種です。
一見そっくりなこの2種ですが
よく観ると胸部の文様が全く違います。(ちょっと角度が違うので比べにくいですが...)
左のコフキトンボは胸部の黒条が複雑な模様なのに対し、右のシオカラトンボは胸部の黒条が太くてシンプルです。
他にも複眼の色であるとか、頭部前面の色とか(このあたりうまい角度で撮れませんでしたが...)が異なるため、よく観察すればちゃんと見分けることができます。もっというとこのコフキトンボはメスですが、メスのシオカラトンボはほとんど粉を吹かず黄色っぽく見えます。
一見「なんだ珍しくないトンボか」と思うようなトンボでも、意外と珍しい相手かもしれません。
自然を見るときは、先入観にとらわれず相手をよく見ることが大切なようです。
(あれ?話の着地点が思ってたのと違うような...)