更新日:2024.03.29チンパンジーの今、これから
チンパンジーの今、これから
来園して15年。7頭だったチンパンジーは今では10頭に。
それぞれのチンパンジーにそれぞれの15年がありました。
カズヤ(オス36才)
子どもと遊んだり、新入りだったゴウを守ったり、いかつい見た目に反してとても優しい性格。今までも、今も、これからも、頼りになるリーダーです。
ケンジ(オス39才)
空気が読めずカズヤとぶつかり、ケガをしたことも多々あるけれど、オス仲間としてカズヤから認められています。人間に友好的なので、新入り職員の教育係。ズーラシア生まれの4頭はすべてケンジの子どもです。
サチコ(メス推定47才)
15年間で3頭の子ども(フク:メス12才(現在はかみね動物園で飼育) ハル:メス6才 コサチ:メス0才)を産み、今も子育て中のベテラン母さん。順位は高くないけれど、群れの中では特別な存在の最高齢。カズヤやタマエの手からおやつの木の枝を奪えるのはサチコだけです。
タマエ(推定45才)
移動時に遅れた仲間を迎えに行ったり、サチコの子どもの面倒をみたり、常に周囲に気を配るサブリーダー。ズーラシアで1頭の子ども(マリモ:メス11才(現在は東山動植物園で飼育))を産み、育て上げました。
インコ(メス35才)
ツンデレでマイペースな性格は変わらず。「チンパンジーに旬のおやつプレゼント」のイベントでは毎回おやつを大量にゲットして大活躍!今はヨシズと揉めることが少なくなりました。
ヨシズ(メス33才)
野心があり、群れでのタマエの位置を狙っているような時期がありました。子どもが大好きで、抱っこしたり、お世話をしたりしますが、ある程度成長すると厳しく社会のルールを教えます。
アラレ(メス33才)
15年間でいちばん成長したのはアラレです。順位は低いけれど自己主張したり、子どものお世話も出来るようになりました。最初は苦手だった広い展示場も、今では自由自在に動き回っています。
ハル(メス6才)
サチコの2頭目の子ども。アラレの母性を引き出したり、ゴウの支えになったり、喧嘩したおとなを慰めたり、元気いっぱいで群れの潤滑油的存在でしたが・・・。まもなく7才になる今では、おとなたちからの風当たりが強くなってきました。
ゴウ(メス13才)
かみね動物園からやって来て丸3年。しっかり群れの一員になりました。人間にもチンパンジーにも友好的ですが、近ごろハルや、なぜかケンジに対して強い態度に出ることがあります。ゴウも素の自分を出せるようになってきたということでしょうか。
コサチ(メス0才)
生後5か月を過ぎ、ハンモックの上ではサチコから離れたり、サチコの食べている物を横からかじったり、外に対する好奇心も出てきました。性格は・・・まだ未知数です。
16年目に突入したチンパンジー。
皆様、これからもよろしくお願いします。
(飼育展示係:おぐら)