
更新日:2023.02.09~ 擬態☆見つけたい! 番外編2 ~
更新日:2023.02.09
~ 擬態☆見つけたい! 番外編2 ~
擬態☆見つけたい! 番外編です。
(前回のブログはこちら:擬態☆見つけたい! #14)
さて、今回の擬態は・・・
???
擬態してないじゃん!
アリでしょ!
と思われた方、よく見てください。
何か違うと思いませんか?
実はアリではなくハチなのです!
ミカドアリバチという種類です。
メスには羽がなく、一見するとムネアカオオアリに似ているといわれています。
簡単な見分け方は触角です。アリの仲間は途中でカクッと折れ曲がっていますが、ハチの仲間はカーブしていて極端に折れ曲がっていません。
次にこちら・・・
またアリじゃん!
と思われた方、よ~く見てください。
こちらはアリではなく、クモなのです。
アリグモといいます。
クモなので、足が8本あります。触角のように見えるものは、実は足です。そして、目が8個あります。
こちらはオスなのでアゴが発達していますが、メスはアゴが小さいのでもっとアリに似ています。
ということで今回は、アリに擬態している生き物を紹介しました。
しかし、なぜアリに似ているのでしょう?
アリは昆虫の中でも強い存在なので、アリに似ていると敵に襲われにくい、とも言われていますが、ハチもクモもどちらかといえば強い存在ですよね。
また、ハチとアリは近いグループなので似ている種もいるでしょうが、クモは全く違う生き物です。
そう考えると、アリに似ているメリットって何なのでしょう?
他の例としては、スズメバチなどに似せて黄色と黒の模様をしている昆虫が何種類もいます。
こちらはなんとなく合点がいきますね?
昆虫にとっては何か意味があるのかもしれませんが、それを人間が理解しようとしても、理由がわからない場合も多々あります。
自然は不思議なことがいっぱいですね!
鈴木